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2019-11-11
韻を踏む、といえば

昔々その昔、

ほんのちょっとですが 中国の弦楽器「二胡」を習ったことがあります。

先生は 北京からやってきたT先生。
日本では 阪大医学部に留学中の大変優秀な方でした。
ですから おおむね 練習は日本語で行われていたように思います。

そのT先生に 年賀状を書いたのですね。
でも 「あけましておめでとうございます」だけでは面白くないので、漢詩を書いて送りました。

もちろん 私が漢詩を作れるわけがないです。中国語も全然わかりません。
ですから、ごく普通に日本の学校で習う陶淵明の詩を書き写しました。

特に意味はないけど、川島雄三監督つながりでその詩が大好きだったし、あんなに有名な詩を、中国人が知らないはずはない、と思っていました。

(教科書に載っているのだから、日本人であっても ほぼ誰でもわかる詩です)

新年になり、初練習に行くと、T先生がとても喜んでいました。
「奥様と一緒に何度も読んで、感激した」とおっしゃるのですね。
おそらく読み上げたときの音も、とても綺麗なのでしょう。

私はあわてました。「それは 私が作った詩ではない。中国の、とてもとても有名な詩ですよ」と説明することになってしまいました。

話しているうちに謎が解けました。
中国には文化大革命があったので、古典文学は一旦消えたようになったようでした。そういえば 会社員時代の同僚にも 中国からの留学生がいましたが、文革時代の農村下放を経験していると言っていました。私より10歳以上年上の人は 文化大革命時に青春を過ごしているようでした。

今はだいぶ時代も変わったので、古典の再評価、されているのかなあ。
ちょっと知りたいです。


BGMは 私がかつて二胡で練習してた曲。これは現代の中国人なら 誰でも歌える曲だそうですよ。もう二胡は手放してしまったので、少し懐かしい思いで聴き直しております。




Edited by じゅんか 2019-11-11 14:28:05
Last Modified 2019-11-12 15:03:27





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