生きることの恥ずかしさ
島本和彦先生の「アオイホノオ」が大好きです。
島本先生の初期作品て アツいけど なんか微妙で
もしもリアルタイムで読んでたら好きじゃなかったかも.....
でも 漫画家として駆け出しの時期を 今の島本先生が振り返って書いてるのが 哀しくもおかしい!
何か作ろうと思う人っていうのは 多少自信家じゃないと一歩目を踏み出せないと思います。
一方で 踏み出した瞬間に、自分がいかにダメか、イケてないかを実感することがあります。
それがもう、めちゃくちゃ刺さります。
わかるわ〜〜
けっこう 自信があることって いくつかありましたけど、実際もっとすごい人っていっぱいいるんですよ。世の中には。
なので、どんだけ自分が浅はかであるか、繰り返し実感してきましたよ。私も。
だからといって、凡人は何もしなかったらいい、というわけでもありません。
凡人は凡人なりに、精一杯生きていくんですよ。
そして凡人にしか出せない味もあります。
「アオイホノオ」の話に戻ります。
このね、なんというか 「生きてることの恥ずかしさ」ってあると思います。
それが、島本先生の青春のあれこれに乗って〜〜描かれます。
えぐられます〜〜。
笑いつつも〜〜痛い〜〜。
痛いのよ〜〜誰もが痛いのよ〜〜。
島本先生がモデルと思わる 「ホノオくん」が一生懸命生きてるだけなのに、おかしい!!ので、皆さんにお勧めしています。
それでね 漫画家デビューして間もない島本先生のところに、ファンレターが来るシーンがあります。
来たハガキは10枚。ですが、4枚がボロクソに書かれてた酷評ハガキで ひどく落ち込む、というシーンがあります。
「こんなの僕でも描けるし、面白くない」「絵がへただから 他の人に変えたほうがいい」「おもしろくありません」「もう読みたくありません」とか 確かにこれ、プロとして連載中にこれ言われたら、落ち込むな〜〜〜っていう内容のハガキですね。
それで その悪口が書かれたハガキを見て、落ち込んでいるときに、出版社の人が言うんですよね。
「見返してやろう」とか 「こいつに面白い!と言わせて見せよう」
とかは 考えるな!って言ってくるんですよ。
これは そうだな....
ホントにそうだな.....
嫌いだという人を振り向かせることはできないんです。誰でも。
でも 楽しみにしてくれている人に向けて 何かを発信することはできます。
何か言われるのは仕方がない。
それはそれとして 自分は自分で 切り替えていかないと!
読者のみなさんは より面白いところに移っていただいてだいじょうぶ、大丈夫ですからね!
Edited by じゅんか 2023-12-09 12:21:11
Last Modified 2023-12-10 18:37:32