長男、微妙なお年頃
このごろ長男がふびんである。
多分 ヨソ様から見れば 彼は幸せそうである。
昨日も 全く知らない農家へ一人で行ってきて ビート収穫を手伝っていた。
先日 隣家のビート収穫を手伝ったのが とても楽しかったらしい。
時折 のぞいてみると 全力で働いていた。
どこへ行っても「すごく助かりました!」と言われて帰ってくるし 本人も誇らしげだ。
6歳だけど、体格は逆三角形だし、10キロの米袋を抱えて歩くこともできる。作業を覚えるのも得意で 手先も器用だ。
長男の手は もうすっかり「働く男の手」をしていて 幼児のそれではない。
私はそれを見て はっとする。
今日も知人の農場に立ち寄ったら、小麦を唐箕にかけていた。
この唐箕は人力でハンドルを回すので そこそこ力が要る。
それも嬉々として、長々と作業していた。
だとしても 彼は今過渡期にあるのだ、と思う。
夕暮れ時、疲れてくると彼は甘えたくなる。
家にいるとき 少し退屈すると やはり甘えたくなる。
赤ちゃんである弟がいる。
私も これまでのような一人っ子の母ではない。
また、私はややもすれば 子どものことなんか すっかり放っておいて 仕事するのが好きでもある。
また、 彼はもう 私のヒザに乗って絵本を読むような大きさではない。
小さい頃のように 彼を包み込んでハグしていれば上機嫌になれる、というものでもない。
サビシくなってベタベタされると 私もついついカッとして「一人で頑張れ!」と突き放してしまう。
その後 彼がしくしく泣き始めると「悪かったかな....」と思いハグをして 背中をなでる。
でも、なんだか それも付け焼き刃のような感じがする。長男もそれだけでは 元気が出ない。
くだらないおふざけでちょっかいをかけて 気分を変えるか、そのまま涙目で眠ってしまうか どちらかだ。
色んなことが 一人でできるようになり、
少し 考えられるようになり
周りが見えるようになると
世界と自分が一体だった幼児期が終わるのかもしれない。
ああ、どうしたらいいかわからないよ。私。
気弱になってぶつぶつ言っていたら、夫が「人生って言うのは そんなものだよ」と言った。
そんなものですか、ねえ。
Edited by じゅんか 2008-11-13 21:05:24
Last Modified 2008-11-13 21:15:56