白昼夢の世界

旅から帰って以来 少し変だ。
突然 夢の中にいる。
今日は一日雪で そとは真っ白だった。
降りしきる雪を見ながら 私は夢のなかにいた。
目を開いたままで。
こどもと散歩する。
息子がそりで遊んでいる間 私の頭の中には音楽が流れた。
真っ白い雪原で 踊る。
てんてんとつく足あとが おかしなかたちで残る。
大好きだった音が あふれてならない。
もう、手もとには残っていない音楽!
わずかな記憶をたよりに踊る。
下手だけど 大好きだったな、踊るのは。
アツい国の音楽が好きだった。
一度だけ PAPA WEMBAのライブに行った。
ザイールのダンス音楽 リンガラ・ポップのライブだった。
初めて聞いた音だったのに はじめから終わりまで踊り
ステージに駆け上がって踊った。
あの感覚が忘れられなくて
踊れるライブを探したものだ。
ちょうどワールドミュージックがブームだった。
SANDIIとオルケスタ・デ・ラ・ルス 後半は河内音頭めぐり。
ハワイとラテンと河内。
おお、この取り合わせが おかしい。
いつか またいつか 踊れる日が来るといいな。
さりげなく 日常のなかで。
そんなわたしは きょうも散歩道で踊り
オイリュトミーのまねごとをする。
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「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
おじいちゃんになっても おばあちゃんになっても
アツい音楽を生きることができるんだ....。
アツい老人になりたいなあ。いつか。
Edited by じゅんか 2007-02-08 00:46:55
Last Modified 2022-01-24 15:43:00