でめんさん きんぎょのフン
さて、春である。
春先の北海道はあわただしい。
一斉に皆が動き出す。特に農家はそうだ。
夫に電話が入る。「でめんさん」の依頼だ。
「でめんさん」とは 北海道弁なのかな...。
農作業のアルバイトさんのことをさす。
我が家は本業があるので 都合が合う時に
「単発で」かつ「有機をやっている」ところのでめんさんをすることがある。
アルバイトするのは 夫だけ。
でも ヨメの私も 息子もついていく。金魚のフンのように。
車が一台しかないので 夫が車ででかけてしまったら
私は用事をすませることができないし
息子は農作業の手伝いが大好きだからだ。
で、一緒に作業をし、時折 抜け出してはあちこちで用事をすませ、
母子だけで 昼食をとると
息子が「もういちど おしごとをする!」といって聞かない。
息子はこのごろプチ反抗期を迎え 母子だけでいると
よくダダをこねるのだった。
もういちど戻り、作業をする。
みんなとおやつを食べる。
いつもお世話になっているこの農場は障害者のグループホームでもあり、
また、障害者の人が働く場所でもある。
息子はうれしそうにはたらく。
飽きれば 子ども好きな職員の人を見つけて その人の作業をじっと見ている。
一日中 外に出て 走り回り 土を掘り クワを振り回している息子を見て
いつ電池がキレるかな?と思う。
にんぷな私も そろそろへばるかな?と思う。
へばりそうで へばらなかった。
簡単な夕食をすませ お風呂に入って布団に入ると
息子は0,5秒で寝た。
このごろ 私は 色んな人に息子を育ててもらっている気がする。
Edited by じゅんか 2008-04-15 21:36:23
Last Modified 2008-04-15 21:42:08