時代に必要とされるということ
ブエナ ビスタ ソシアル クラブの中に登場する歌手「イブライム・フェレール」が なんともいえず好きです。
顔が好き。表情が好き。
12歳で母親を亡くし、物売りや大工、街角で歌って稼いだ少年時代 歌手として活躍し、旧ソ連などへも行っていた青年時代。
でも、歌いたかったボレロは歌わせてもらえず、他の歌を歌ってもクレジットされない現実に嫌気がさして歌うことをやめていたイブライム。
1996年 ギタリスト、ライ・クーダーがキューバにやってきて 突然スタジオで「ボレロ」を歌わされてから、彼の人生は花開きます。
69歳でした。
歌をあきらめて、キャラメルを売り、靴磨きをしていた彼は、結果として、キューバを代表するボレロ歌手になりました。
たぶん 誰もこんな未来を予想しなかったし、彼自身も予想していなかっただろうと思います。
世の中には才能のある人が沢山います。
でも 沢山の人が 埋もれています。
時代に必要とされているか、どうか。
陽があたるか、どうかというだけで。
それにしても 苦労を重ねた人の持つ 厚みってある気がします。
若い頃演奏家として活躍した後、葉巻職人として暮らしていたコンパイ セグンドも、いい顔でしょ!映画撮影当時89歳くらいですよ!たぶん。
Edited by じゅんか 2019-03-15 14:25:47
Last Modified 2019-03-15 14:53:56