サン=テグジュペリ 伝説の愛
私が熱でグダグダしているときに、旦那が町の用事を全部済ませて帰ってきてくれた。
買い物....仕事....そして 最後に「はい、コレ!」と渡されたのがコレだった。
「サン=テグジュペリ 伝説の愛
あっ!年末に山美湖図書室にリクエストしていた本....。もう届いた!
昨年末 テグジュペリの奥さん、コンスエロ ド サン=テグジュペリ の写真を見たときに 急に心がザワザワした。
だって本当に バラのような美しい人だったから。
「星の王子さま」に登場するバラのくだりは 何かいつももやもやとしたやるせなさを感じていた。それで とてもとても気になってリクエストしたのだった。
カゼで弱っているのだかなんだかわからないけれど、わたしは本を受け取ったときにボロボロと泣いた。中身は読んでいないのに。
この本、ところですごい....です。
テグジュペリ1943年没の人なのに、写真がとてもたくさん残っている!!
本当にたくさん!
この写真をまとめて見られるだけでも これはすごい。
そして 奥さんもただの美しいバラじゃない。
美しいだけの人ではない。
夫婦の間でずっとやりとりしていた 沢山のラブレターの数々とデッサン、写真と資料がたくさん掲載されているのだけれど、この資料が発見されたのが 2000年....。 テグジュペリ没後57年もたってから、奥さんが亡くなってから20年も経ってかららしい。
私が 「星の王子さま」を初めて読んだ時中学生の時、姉が「星の王子さまという作品を 深層心理学的に見たさまざまな解釈が存在することについて教えてくれた。
それをきっかけに私は「夜間飛行」や「南方郵便機」そして「星の王子さま」を読んだ....。
世の中には テグジュペリを愛するたくさんのファンがいて 多くの出版物も出ていた....でも 奥さんとやりとりしていたこの膨大な書簡は ほんの最近まで 「無いもの」だった。
年月が経つと たいていのことは ただ忘れ去られてしまうように思う。
だけど こうして例外的に 時がたってようやく明らかになることもある。
なんか ドカーンと頭をやられた気分です。
夫テグジュペリの死後30年にわたり どこかの空で墜落した夫に手紙を書き続け もう会うことのできない夫の肖像画を描き 触れることのできない夫の彫像を作り続けたこの奥さんも 本当にすごい。
全然うまく説明できてない無力感を感じてますが...みなさんもぜひご覧ください。
Edited by じゅんか 2016-02-22 09:45:42
Last Modified 2016-02-22 15:05:51