備忘録//宿命
備忘録を兼ねています。興味のない方、ごめんなさい。スルーしてください。
今回解体されている建物のテーマは「方丈記」でもあると書きました。(「鶴と亀」というのもまたテーマの一つではありますが、ここでは触れません)
特にこの数か月間、何度も思いましたけれど、この建物は 建てられた時から、いつの日か解体される運命だったのかもしれない、と何度も感じていました。
方丈記をもう一度書き出します。
....行く川のながれは絶えずして、しかも元の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。世の中にある人とすみかと、またかくの如し。玉しきの都の中にむねをならべいらかをあらそへる、たかきいやしき人のすまひは、代々を經て盡きせぬものなれど、これをまことかと尋ぬれば、昔ありし家はまれなり。或はこぞ破れ(やけイ)てことしは造り、あるいは大家ほろびて小家となる。住む人もこれにおなじ。所もかはらず、人も多かれど、いにしへ見し人は、二三十人が中に、わづかにひとりふたりなり。あしたに死し、ゆふべに生るゝならひ、たゞ水の泡にぞ似たりける。
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......「かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたるためしなし」なんですよ。
なので、色んなことを書いていても 「全く無駄な悪あがきではないか」という思いが常にありました。
ここまで来ると、私は私のわかる範囲で色々お知らせしてきたつもりでしたけれども、やはり色々と言葉足らずだったなと思うようになりました。
Edited by じゅんか 2018-11-04 06:39:53
Last Modified 2018-11-04 07:03:35