備忘録//尋牛先生のこと(2)
大濱浄竿作品回顧展プロジェクトによるクラウドファウンディング始まっています。
「材木店ばなし」シリーズ備忘録です。興味のない方はスルーをお願いします。
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陶芸家の皆さんと多く親交があった中で、いつ尋牛先生と知り合ったのかは覚えていません。
現在の尋牛窯は京都府船井郡にありますが、確か当時の尋牛窯は 醍醐にあって、実家材木店から 割合に近かったと思うのです。
尋牛先生は大変寡黙な方ですが、とても 綺麗な標準語を話す方なのです。
関西にいて、綺麗な標準語が珍しい、という意味ではなくて、言葉それ自体が美しい、教養と品を感じさせる方で 人柄も作品も とても穏やかな方です。
それは私一人が感じることではなくて、家族全員が感じていました。
若い頃(19才から32歳までの13年間)を武者小路実篤が主宰する「新しき村」で過ごされていたというのも その背景にあったのかもしれません。
陶芸を目指されたのは 作家としては遅めで、32才から岩淵重哉先生に師事されたと聞いています。
私もあまり陶芸の世界に明るくはありませんが、岩淵重哉先生は 私が子供の頃大変有名な方でした。肩書や授章歴は存じ上げないのですが、たぶん相当な方だったと思います。
尋牛先生自身も日本伝統工芸展で 何度も出品され、入選されたこともあったと思います。私も何度か見に行きました。
それはすごいこと!なんじゃないでしょうか....。
そのような世間の評価はともかくとして 尋牛先生の陶芸作品、素朴ですが素敵で、私は大好きです。
Edited by じゅんか 2018-11-28 22:52:04
Last Modified 2018-11-29 06:05:17