誰しも 青春があったはず。
このところ、昔々にハマっていた音楽などをアップしていて、ウザくてすみません。
いや、本当にすみません。
ところでね、出産直後はよく 「誰でも昔は赤ちゃんだった!」という当たり前のことに気づいて泣いたりしました。
当たり前のこと!なんですけども みんなはじめは赤ちゃんで そのお母さんだったり、おばあちゃんだったりが世話をして だんだん、だんだん大きくなって大人になっている!ってすごくないですか?
私はそれをすごいことだと思っています。今でもしみじみと。
それで今はその感動は少し落ち着いているんですけども、自分が良い年になってくると、今度は 「どんなお年寄りにも青春があった」ということに気持ちが行くようになりました。
だってね、わたしがまもなく「ごじゅっさい」なのに、結構ファンキーな曲が好きだったりするのは 時折不思議なんですよ。
子どもの頃山本茂美の「あゝ野麦峠」を文庫本で読んだのです。
確かその頃、映画化もされて、映画もテレビで見たような気がします。
「女工哀史」と言ったでしょうか。
明治時代に 故郷を離れて製糸工場で働いた女性たちのお話でしたが、原作は物語ではなくて、淡々とした 聞き取りの記録です。
ですから 沢山の高齢女性の「こういうことがあった」という思い出話を記録として残してあるだけの バラバラのエピソード集です。
その中で 女工の政井みねさん(腹膜炎を患い、「あゝ飛騨が見える」と言いながら野麦峠で亡くなった女性)が盆踊りが大好きだったというくだりがありました。
盆踊りがあると 「踊って踊って 下駄がダメになるまで踊った」と書いてあったんですね。
ああ、私たちはいま 盆踊りを 伝統的な、やや古臭いものと捉えているかもしれないけれど、明治のころ(もしかしたら昭和くらいまでも)盆踊りは若者たちのトレンドだったかもしれない、エネルギッシュなパフォーマンスだったかもしれないと思うのです。
若い人が 踊って踊って 下駄をダメにしてしまうほどのエネルギー....。
皆さんの青春は 盆踊りだったかもしれないし、東海林太郎だったかもしてないし、シャンソンだったかもしれないし、うたごえ喫茶だったかもしれないし、ジャズかもしれないし、GSサウンドだったかもしれないし、「石原裕次郎は股下18インチ」だったかもしれないけれど、確かにそれぞれの青春があったのだろう、とこのごろ思います。
人には歴史がありますねえ。きっと。
Edited by じゅんか 2019-09-28 10:23:04
Last Modified 2019-09-29 13:47:27