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2012-11-07
紅葉が美しい

さて、年をとると涙もろくなるといいますが
私もずいぶん涙もろいです。

このごろ 山々の紅葉が舞い散る中を運転しているのですが
それがもう すごく綺麗で 綺麗で
それだけで 涙が出ます。
他人様から見れば これは相当オカシイ現象なのでしょうが
こっそり泣いているので勘弁してください。


昔々 中学校の国語の教科書だったかに、染色家 志村ふくみさんの随筆がありました。

桜色の染色をする時に 桜の樹を使うのだけれど、
桜色に染める時には 桜が開花するちょっと前のものを使わなくてはいけない。
桜は 桜を咲かせる前に、樹木全体を桜色にしている.....というようなくだりがあったように思う。

芽吹きの季節も良いし、
盛夏の濃い緑の風景もすばらしいのだけれど
秋もいい。すごくいい。
あっという間に 山はすっかり葉を落としてしまうだろう。
そのはかなさもいい。
木々は 葉を赤く染める前に、その本質も赤く染めているだろうか。


このごろ、音楽を聴くときも 最初の一つの音を聴いただけで泣いてしまうときがある。
美しくて 泣いてしまう。

私は合唱経験があるので、ふと思い出すときがある。
タクトが振られる瞬間までに 始めの音を出すために 
自分の体の中が何かでいっぱいになっている。
始めの音が響く前に もう音楽は始まっている。

そういう記憶が関係あるのか 関係ないのか
何も聴こえない余白に 震えてしまうことがある。
それがポップスであったしても、ドラえもんであったとしても。
そんなわけで 私はしょっちゅう涙ぐんでいる。
もちろんこっそりと。



若い頃は 思春期から青年期にかけてが最も感受性のあるときではないかと思っていた。
でも 案外そうではない。

私の父も同じことを言っていた。
私の祖父が かなり年をとった時に、山村の田舎から京都へ遊びにやってきた。
そして龍安寺の石庭を見たらしい
「これは素晴らしい。深く感動した。年をとると 感動するようになるのだ」
と述べていたらしい。


祖父は私が生まれる前に他界しており、
私は祖父がどんな人だったか知らない。

が、その感覚は わかるような気がする。
世の中は 美しいもの、美しいことがらで満ちているのである。

そういえば かの龍安寺には 有名なつくばい(蹲踞)がある。
「吾 唯 足るを知る」

私にとって永遠のテーマである。



Edited by じゅんか 2012-11-07 02:34:10
Last Modified 2012-11-07 09:01:21





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