問いには答えが
初雪が降っている。
ああ、とうとう冬だ。
さて、問いを持つと答えが返ってくるときがある。
それを急に意識しつつある。
私の業務の一つに 自然物収集があるのだけれど
「一体これは何ぞや」と思いつつ とりあえず集めることが多い。
いずれにせよ 保存が利くかどうか、
乾燥させても美しいと思えるか
まず実験をしてみて それらが何者であるかは 後日考えることにしている。
さて、先日 ヒッチハイカーを拾った時に、かのスイス人が
「この花は何ですか?」と聞いてきた。
キャンプ場で摘んだかわいい花だった。
「I don't know」「ニホンゴデモ?」
「イエス、わからない」と答えた。
ずっとずっとわからずにいた。
このごろ 必要があって、ある木の実が何の実であるのか
手もとの本を開いて探していた。
何週間もかかって ようやく 夫がネット上で発見した。
しかし 手もとの本もバカにしてはいけない。
うすっぺらいが 沢山のことがらがのっている。
ほっとしつつ 他のページをパラパラとめくった。
すると 片隅にかの花を見つけた。
おお、「ツリバナ」だった。
名前さえわかれば 色んなことがすぐに調べられるのだけれど
名前だけわからない時には色々と回り道をする。
でも わかった。
本当によかった。
先日から ずっと頭の中で流れる曲があった。
それが何か思い出せないでいた。
覚えているのは 中学校の教材レコードに収録されていたことだけ。
作曲家も 曲名も思い出せない。
ググってみても思い出せず、あきらめていた。
今朝 ふと、知人のブログを読んだ。
一行「ロマン派」という言葉が目についた。
さっそく ロマン派音楽で検索をして 主な曲名一覧を見たら、思い出した。
これだ! 「シベリウスのフィンランディア」
ウィキペディアをたどりつつ、フィンランド独立の経緯に想いをはせてみた。
それにしても この町にいて、フィンランディアを思い出すとは面白い。
壮瞥町はフィンランドと縁が深い。
フィンランドのある町と友好都市となっていて、
町内の公立中学生は全員、中2になるとフィンランドでホームステイするのである。
はじめ、「全員なわけないでしょ。公立で」と思っていたら本気だった。
ご近所の子どもたちも 毎年順々にホームステイに行っている。
たった数日のことだろうけれども、珍しいことのような気がする。
それにしても 何かを見るにつけ 疑問を感じるというのは しばしば面倒なんだけれども 答えがやってきた時の爽快感がすばらしい。
本当にうれしい。
Edited by じゅんか 2012-11-18 13:12:41
Last Modified 2012-11-18 14:15:13