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2012-11-16
不要品の中に たからを見つける

さて、今年は酵素づくりに挑戦である。
少しずつならチャレンジしていたのだけれど、
大々的に作るのははじめて。

ご近所の方が 傷ありのりんごを沢山くださったのである。
ああ、りんごの町 壮瞥町バンザイ。


わがやはヨソ様が捨てるものをしばしばいただくことがある。
そして それを綺麗にわけて 洗って 利用法を考えるのは もはや使命なんじゃないかと思っている。

そんなことを想って 酵素づくりをしていたら あっという間に2時間くらいたった。
何かを作るのは 手間なのだけれど やはり楽しい。


そういえば 私はやたら 音楽ネタでつらつら書いているけれども
私自身は決して音楽に明るくない。

そういえば 同級生のタエちゃんが、中学生にして 音大受験を目指していて
一日6時間ずつ練習している子だったので、中学生とは思えぬうまさだった。
私はずっと タエちゃんが演奏するのを見ていた。
彼女の指使いは魔法みたいだと思った。
周りの子がどんどんリクエストをするので、自然にいくつかの曲のタイトルは覚えたかもしれない。
そうだな 時折、ラ カンパネラが頭の中で流れるのは彼女のおかげだ。




私の生家は 戦前生まれの両親なので、音楽を聴いたりする習慣はなかった。
なので、友達がいなかったら 私は何も知らなかったかもしれない。

そうだ あるとき、音楽室の掃除を手伝っていたら 古い教材のレコードが出てきた。

「これは捨てるものだ。いる人がいたらあげるよ」と先生が言った。
「欲しい」と宣言したつもりはなかったのだけれど、
気づいたら私がそれを持って帰ることになった。

学校で習うクラシック音楽が全部つまったレコード。
高校に入ってバイト代でコンポを買ったら 何度も何度も聴いた。
何度も聴いたものというのは 案外忘れない。

今ではレコード針を買うこともままならないから 実家の隅っこでホコリをかぶっているか 捨てられたかしたかもしれない。

そんなことを思いつつ ピアノ協奏曲 イ長調作品23などを聴いてみる。
そうだ。
高校から大学にかけては 音楽好きの友達と一緒に 「名曲喫茶 みゅーず」へ行った。

私には 何が名盤で 何が名演奏で 指揮者は誰が良いのかさっぱりわからないが
クラシックオタクの邪夢猫嬢は 彼女のセンスで色々とリクエストをした。
ラヴェルのボレロは彼女のお気に入りで 聴いている間ずっとティンパニ演奏の形態模写をしていた。
私達は妙な客だったかもしれない。
まあ良い。ともあれ 私にとって「ボレロ」は忘れられない曲なのである。

「みゅーず」は既に閉店してしまったらしい。
青臭い書き込みの多いノートとか 店内の雰囲気とか
大好きだったので ちと残念。
しかし時代は移り変わって行くのだし、
音楽好きの客にコーヒー一杯で長居されては 経営的に辛かろう。
仕方がない。仕方がない。

それにしても 人にはそれぞれ役割があるような気がする。

このごろの私はやりたいこと、
やるべきだと思うことを一旦手放す時期なんだろうと思う。
少し楽しみで ちょっと不安だ。

まあいいや どんな日にも 喜びがあるだろう。



Edited by じゅんか 2012-11-16 14:39:57
Last Modified 2012-11-17 22:04:01





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