家族新聞:みつやん通信 日記 日記 日々の出来事、思うこと。
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2014-01-05
世の中の行き先 わたしの行き先

美味しんぼ」を読んでいると色々なことを思い出す。
連載開始1983年からなので、牛肉 オレンジの自由化 コメの自由化 長良川河口堰の建設 石垣島のサンゴ礁保護...と時事ネタが挿入されている。


現実問題として、多々の反対運動はあったにせよ、多くの食品は輸入され続け、コンビニは増え、長良川河口堰はできてしまった。

雁屋哲という人がどのような人だかわからないが おそらくはっきり主張を持った人だろうと思う。
おそらくは左派寄り。


ところで 私は保守的な家庭に育ち、左寄りな青春を過ごした。
右派左派どちらの知人も多いため あまり主張しないようにしているが 内心は左派より。
したがって 多分 あらゆる面で 美味しんぼの作者の主張には共感を覚えている。

がしかし 署名であるとか デモであるとか 情報の拡散であるとか そのようなことをしないで 今はぼんやりしている。
なぜかはわからない。


ああ 青春、青春といえば 私は大学時代 やたらと飲みに行っていた。

私 は お 酒 が 一 滴 も 飲 め な い の に。

たいていは先輩に連れられて行くのだが 行き先は同じ店。
醸造用アルコールを使ったお酒は誰も飲まない。

ビールならヱビスを飲み 日本酒なら店主が厳選してそろえた純米酒を選ぶ。
薄暗い酒屋の倉庫でテイスティングしながら一升瓶を買い、
その横にあるスペースで 酒屋の奥さんが作るアテを食べて飲むのが日常だった。
一升瓶は酒屋で買う普通の値段で買うのだし、みんなで分けて飲めば 安く飲めた。

その頃は特に意識していなかったのだけれど、「うまい酒」にこだわった店だと 添加物で早期熟成したような飲み物は扱いたくないのだろうし、アテだって 有機野菜になり、ちゃんとニガリを打って作られた豆腐になり、ちゃんと作られた干物になる。

今考えれば学生風情が毎日通うには贅沢だったような気もするのだけれど、
どういうわけか ご馳走してくれる親切な人がたびたび現れて やたらと通った。

酒が飲めない私がそんな場所へ行って何をしていたのか 不思議だけれども そういう店に集まる人というのは やはりお仕着せの大量生産品を好まず 主張を持って生きる人が多い。

そんなわけで 同席する知らない人ともよく話し 豆腐のおいしさに悶絶しては 私は座っていた。
また、飲めない人間にも飲み会の役割はある。
幸い私は ウーロン茶で酔える安上がりな人間でもあったから。


私はその後20年以上 そのお店には行っていないし、飲み屋に行くことはもう全くない。




だけど、あのとき テーブルに置かれた一升瓶と アテは きっと私の中に何かを残した。
今思えば かならずびんで出て来たウーロン茶にも意味があったかもしれない。
たまにしか飲まない ペットボトルのお茶は やはりペットボトルの味がする。




私の青春の友はいずれも 世の中的にははみだし者が多かったし
今でもそれぞれが 独自の道を歩んでいる。
妥協できない何かをこころに持っていたから。


一体ぜんたい、世の中がどちらを向いているのだか 私はわからない。

でも このごろの私は「理屈抜きに 心に残る瞬間」をクリエイトしたいんだと思う。
仕事の上で。





きゃ^はずかしー。

☆がんばるぞ☆裏方!☆






 



Edited by じゅんか 2014-01-05 14:56:55
Last Modified 2022-02-02 08:45:00





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