理屈じゃないところで。

私には常識がない、と書いた。
それでは 常識知らずな家で育ったのか?というと そうではない。
むしろ過剰に説教臭い家で育った。
道徳教育団体に所属し 開業したばかりの商売に忙しかった両親
頭の回転が早く 正義感の強い家族に囲まれて育った。
家の中では「こうしなきゃいけない」「こうしてはならない」という訓示があふれていた。
ソレ自体は悪くないように思える......だけど。
私がその環境で身につけたのは 「言葉で世話する態度」にすぎない。
それにしても 本当に共感を持っているのかどうか疑わしい。
「こうしちゃいけない」「こうしなさい」っていう情報はたくさん思い出せるけど その本質がわかっていないんだと思う。
誰かと出会っても
「人に会ったら笑顔であいさつ」
「親しくなければ 軽く会釈」
「馴れ馴れしくしないで 目線をあわさない方が」
沢山の人の「理屈」があふれて どれを選んでいいかわからない。
いや どれを選んだっていいのだけれど どれを選んでも安心しない。
考えれば考えるほどおかしい。
私は内的に発達を遂げる前に 「知的に」理解し「わかったような気に」なった。
けれども わかっていないことは沢山ある。
シュタイナー教育で 幼児期に知的な教育をしない理由はそのような理由であり そのための配慮の数々が私の感性にグッと来ているんでした。
そう 理屈じゃなくて もっと違うものを身につけたかった。
蛇足
親のせいにしちゃいかんかな。
同じ親から育っていても 姉は二人とも 芯があるし 常識もある。(変わっているけど)
オットは「あんた 無痛分娩だからじゃない?」とか言う。
無痛分娩で生まれたこどもというのは ものごとのありのままを受け取る能力が弱いらしい。
嘘かホントか知らないけど。
Edited by じゅんか 2006-10-23 23:05:29
Last Modified 2006-11-05 01:42:57