解体の前に/備忘録/書
ちょっと前に少しミスってしまい、同じ内容の記事が流れました。
facebookでご覧いただいている皆様 大変失礼いたしました。
大変記事が長くなってすみません。
備忘録ですので、興味のない方はスルーお願いいたします。
ところで、大工さんが 襖絵や書までも描いて(書いて)しまうことはあまりないような気がします。
たいていの場合 大工さんがおおまかな構造を作り、建具屋さんが建具を作り、左官屋さん(今は土壁が減っているから代わって内装屋さん)が壁を塗る....というような細かい分業があるのではないでしょうか。
大濱さんの当時の職業は大工さんでした。後年には家だけでなく 家具や小物などの木工作品を多数つくられましたが、私の知る限り、書家ではありませんでした。
しかし自筆の書が何か所かあります。
水蒸気が当たりやすいところにあったので、経年劣化激しいですが一番大きな書。

内容は論語の一節。
子曰、富與貴、是人之所欲也、不以其道得之、不處也、貧與賤、是人之所惡也、不以其道得之、不去也、君子去仁、惡乎成名、君子無終食之間違仁、造次必於是、巓沛必於是、
物入の扉裏側(普段絶対見えない場所)に書かれた同文読み下し文と用語解説。

子曰わく、富と貴きとは、是れ人の欲する所なり。其の道を以てこれを得ざれば、処らざるなり。貧しきと賤しきとは、是れ人の悪む所なり。其の道を以てこれを得ざれば、去らざるなり。君子、仁を去りて悪(いず)くにか名を成さん。君子は食を終するの間も仁に違(たが)うこと無し。造次にも必ず是(ここ)に於いてし、顛沛にも必ず是に於いてす。

これは 西日がよくあたる場所にあり、開け閉めも激しかったので経年劣化が激しいですね。建築当初の写真を貼ります。

天地は一の美術なり....出典不明

これもひっそり書かれています。文章不明....
これが「特に書を志していない」20代半ばの書...。
上手下手は私にはわかりませんけども....。
Edited by じゅんか 2018-10-07 10:58:20
Last Modified 2018-10-07 11:32:53