解体の前に/来し方行く末(2)
先日ハタと思い立ちました。
おや。
実家材木店は昭和43年、父親が32才の年に開業いたしました。
それでね、今回ずっと移築についてのお願いをしています事務所部分は昭和46年に出来上がっています。
あれ?と思うのです。
実家材木店をご見学いただいた方、また元々よくご存じの方はわかると思うのですが、2階の住居はごくごく普通の家なんです。
事務所部分は 元あった住居兼店舗事務所の事務所部分だけを改築したものです。
だからこそ移築を難しくさせているとも言えます。
でも それは 本当に不思議なことなのです。
なぜなら 父が開業した時、土地を買って、小さい事務所付きの家を建てて、中古の軽トラックを買ったら、頑張ってためた開業資金など全部なくなってしまいました。
そもそも 中学を出て住み込みの小僧をしていた父、朝4時から夜10時まで、盆暮れ以外はずっと休日なしで働くような生活で、月給は500円からはじまりました。おなかがすいても5円のあんぱんが買えず、服が買えないので、20歳まで中学の学生服を着ていたような青春でした。18年真面目に働き、節約したと言っても 資金が十分だったとはいえないでしょう。
開業したは良いけれど、仕入れのお金が残っていませんでした。
当初はひとつも商品がなく、建築現場を回っては、腕の良い大工さんを見つけて声をかけて注文を取り、その足で仕入れに行ってすぐに配達してなんとかやりくりしていたのです。
多分大濱さんに出会ったのはこの現場めぐりの途中だったのではないかと思われます。
開業から3年目...は、頑張ってはいたけれど、まだまだ駆け出しで、お金もなかったように聞いています。おそらく在庫だって 多くなかったことでしょう。
そのような環境で、建ててわずか3年目の事務所を改築するって 結構な冒険です。あれ??どうして??
Edited by じゅんか 2018-10-11 22:46:45
Last Modified 2018-10-12 15:54:32