解体の前に/来し方行く末(4)
どこかの現場で大濱さんの仕事ぶりをみた父が感激して声をかけたことから すべては始まったと思われます。
材料を買ってもらったり、何度か行き来をしているうちに おなかの大きかった母が旧事務所の階段を上り下りしていました...。
もともとの事務所の階段は大変急で 幼かった姉たちが上り下りするにも、おなかの大きい母が上り下りするにも ちょっと危ないものでした。
「楽に上り下りできる階段を作ってあげます」という大濱さんの一言からこの改築が決まりました。
何度聞いても不思議な経緯です。
言い方はアレですども、ウチはごく普通の家族で、あのような建物に住めるような身分ではないからです。
結果として この事務所があったことで さまざまな芸術に携わる方、また 美しいものを愛する方がお越しくださるようになり、品ぞろえが大きく広がることになったと思います。
奇跡のような出会いによって 沢山の素晴らしいことがありました。
重ねて感謝いたします。
余談ですが、私はこの建物が建てられた年に生まれ、大濱さんに名前を付けてもらいました。
順々に喜びを加える...という意味合い、と聞かされてきました。
ちょっと名前負け!でも 大好きな名前です。
最近になり、もう一度漢字を調べ直すと「順々によみする」というのが どうやら本来の読みであることに気がつきました。
「順々によみする」「順々によみする」....それがどういう意味だかわかりませんが、この事務所に関する解説を書く際に さまざまを何度も何度も読む作業が必要でした。
読んでくださったみなさま ありがとうございます。
川に浮かぶ泡沫(うたかた)のように 色んな思いが湧いて出て、ただ ただ 書きました。
今も移築に関するあれこれに奔走してくださっているTさま ありがとうございます。
解体に伴う倉庫整理ボランティアをしてくださっています沢山の皆様、ありがとうございます。
写真をご提供くださった神奈川のAさま ありがとうございます。
ご見学いただいた沢山のみなさま ありがとうございます。
関心を持ってくださったすべての皆さま ありがとうございます。
重ねて御礼申し上げます。
ありがとうございました。
Edited by じゅんか 2018-10-11 23:28:23
Last Modified 2018-10-12 00:12:49