解体の前に/備忘録/材料と節

長くなってすみません。備忘録です。
どうぞ皆様スルーお願いいたします。
さて、この建物は 曲がった材料が多々組み合わせられていて、その接合部分の合わせ方が 難しいようです。

「やりにくい材料」が多々使われています。

この材などは節だらけで、材そのものの個性が強すぎて 普通は避けられることが多いです。通常の日本建築は 「良い材でスッキリと作り、変木を使うとしたらワンポイント使い」が多いんじゃないかと思います。
実際バランスをとるのがすごく難しいです。
なのに、この空間は変木を多数使っています。

柱です。節のある木が嫌われるのは 何も見た目の問題だけではありません。
こうした傷のある節にはカンナがひっかかり、カンナ掛けは普通できません。
それがわかっているので、こうした柱には「三方無地」または「四方無地」の材を使うのが普通です。
しかし 木工をされる方がおっしゃるには「これは手でカンナをかけています。仕上がりが違うのでわかります」と言われます。

同じく節穴のある柱。玄関の引き戸を閉めるための溝ができています。
これもカンナで仕上げしてあります。
Edited by じゅんか 2018-10-08 10:32:14
Last Modified 2018-10-08 18:54:59