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2019-01-25材木屋ばなし//指導碁のような家づくり
これ、昨年末に突然気付いたのです。
「仰天房は材木屋の建物として作られたのだ!」ということに 突然気付きました。
「えっ 知ってるやん」「当たり前ちゃう?」と思った人、いますよね...。
いやコレ、知ってたけど実感なかったんですよ。
でも わかりました。 突然にわかりました。
12月のある日、浄竿さんが作ってきたいくつかの家と そこに住んでいた人を思い出していたんです。
すると 雷が落ちたような気分になりました。
ああ、そうだ。あの家は あの人のための家、これこれの家はこれこれの人の家だった!他の誰の家でもなく.....ということが急にわかりました。
その人自身のふるまいとか 使い勝手にだけ注目しているのではなくて、その人の持っている可能性を引き出す家だったと思います。
画家のための家には アトリエに最適のスペースがあり、作品を飾る場所があり、すべての窓からの景色が美しく見えるようになっていました。
とあるお商売をされているおうちでは 商品をどのように生かすことができるかを 魅せる仕掛けがいくつも作ってありました。
我が家では クセのある木材をどれだけ生かすことができるかを さまざまに見せる仕掛けがいくつも隠されていました。
どのおうちも、何回見に行っても 新たに見つかる何かがありました。
ああ、あれは囲碁で言うなら指導碁のような家だったな...と思います。
住んでいる人だけにはっきりとわかる「仕事のイメージ」がある.... そのような家だったのだ...と今は思います。
Edited by じゅんか 2019-01-25 14:38:42
Last Modified 2019-01-25 16:15:54