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2017-03-02
実家材木店の建物保存についてのお願い

さて、大変恐縮なお知らせです。

京都にある私の実家は 数年前から隣家から訴訟を起こされておりました。
屋根のひさしが隣家に越境していること、家が傾きつつあり、隣家にもたれかねないことが理由でした。

数年にわたる裁判と控訴が終わり、数日前に判決が下りました。地裁、高裁ともに全面敗訴でした。つまり現在の店舗兼住居は来年いっぱいまでに解体、もしくは立ち退きしなくてはなりません。

何をどう言ったところで判決が出れば絶対なので、 実家の両親はじめ 私たち実家を出た家族も覚悟をしていました.....。

一方で、この裁判が始まる前後から 様々な立場の方から

「この建物は素晴らしいので、移築も視野に入れて、保存するべきだ」という助言をいただいていました。

この建物は 大濱浄竿という方が、元あった2階建ての建物の一部を改築する形で作られたのですが、造作、デザインともに大変珍しい作りです。

正直 移築は大変難しいと思います。宮大工さんのような高度な技術を持っておられる方でも 「こんな建物は 私には作れません」とおっしゃるのが常でした。

作られて以来、沢山の建築家の方々、木工作家の方々が見学に来られましたが 皆さん大変驚いておられました。
数寄屋造りの技術が多用されていますが それだけでもありません。

この大濱浄竿(JOKAN OHAMA)という人は日本ではほとんど知られていませんが、1980年代のアメリカで 「real genius」と言われ、ニューヨークタイムスには「ショーワのジンゴロー」として紹介された方です。

この方が日本で作った建物は大変少なく、実際に見ることができる場所は私の実家を含め2軒くらいです。 アメリカに残る作品も、以前は ニューヨークのクラフトミュージアムに所蔵されていました。大きな建造物も多々作られていますが 居住中のものが多く、見学できるような場所はほとんどありません。


私がこどものころも「日本にあるJOKANの作品を観たい」というお客様が何人も来ました。うち一人は当時のニューヨーク・ブルックリン美術館の館長でした。

この建物がなくなってしまう前に.....と 沢山の方々が見学にお越しになるうちに、親切な方が「これはもう個人の持ち物とするものではない」「建物保存を京都市にお願いしてみましょう」と立ち上がってくださいました。

以下、facebookの記事です。

ご興味のある方はぜひ シェアをお願いいたします。

また 昔々私自身が「実家自慢シリーズ」の記事を書いていました。
あわせてご覧ください。

どうぞよろしくお願いします。
ありがとうございました。



Edited by じゅんか 2017-03-02 23:53:38
Last Modified 2020-07-07 12:08:32





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