大濱さん(11)かんながけ
父親が実家事務所の説明をするとき
「ほれ、こんな仕事でっせ」
と指さす場所がいくつもあります。
その中に「節」があります。
柱に節がある。
何もわかっていない私は「ふうん」としか思いません。
でも 日本伝統工芸展に入選するような人がその柱を見ると
「これは!!」となるのです。
木の枝があった場所には「節」ができます。
機械ならこれを粗削りできます。
でもね、これに鉋(かんな)をかけるのは とても難しいのです。
刃にひっかかるのですね。
でも 本当に何気なく あちこちに節のある木が使われています。
私にはわかりませんが 見る人が見ると 「手で鉋をかけたもの」は仕上がりが美しいので 見た目でわかるそうです。
節ではありませんが、写真があるものでご紹介すると.....
実家事務所の椅子の背もたれをご覧ください。

これはケヤキを輪切りにしたものです。木口(こぐち)ですね。
これも木口に鉋(かんな)をかけてあるのです。
木は地面から空に向かって生えますから 繊維の方向はタテです。
なので 木口(こぐち)はザラザラしているのが普通です。つるつるしているものは通常ペーパー仕上げらしいです。
でも あの背もたれは手でかんなをかけてあるのです。
では 大濱さんのドキュメンタリーフィルムをもう一度見てみます。
6分52秒くらいの映像を見てください。
鉋(かんな)掛けをしています。
木は節だらけです。
節のある木にかんなをかける、ただそれだけのこと!ですがこれが難しいものらしいのです。
ここまでは 父親に聞き取りをしながら書いてみましたが....もしも間違っていたら教えてください。
Edited by じゅんか 2017-03-11 00:54:10
Last Modified 2019-09-19 13:28:32