昭和新山物語を読む(4)
できることなら この本を読んで欲しい、と切に願う。
明治生まれの方が書かれた文章であるのに、大変読みやすい文章で書かれています。火山についての説明は 正直 難しい所もあるのですが、それでも大まかなニュアンスはわかると思う。
読んで欲しい、と切に願うのは
私が 三松正夫さんの略歴を書いたところで それは単に、「要約」であり、抜き書きにすぎない。
そんなことでは伝わらない思いがこの本にはつまっている。
観測を積み重ねた日々のエピソードの多くは 何かをわたしの中にのこした。
この方の生涯の多くは 観測することに費やされたけれども
観測する、とは 動きのあるときのみの観察ではない。
........
『何も起こらないということは 「何も起こっていない」という一つの現象なのです....。』
なんだろうな
これを読んで涙が出る。
何か起きるという現象の前には 何も起こっていないという現象があり
大きな目では それはひとつらなりである。
そうだ そのとおりだ。
おそらくこの本を書いた三松さんは 12歳くらいの子どもが読めるようにして書いたらしい。
恐らく 皆さんと私は75歳くらい年が離れています。(執筆時三松氏87歳)......
中略
「皆さん、もし 昭和新山のことでわからないことがあったら ぜひお手紙をください...」
なんだろうな なんだろうな
涙が出る。
この本を読んで わたしの中にはいくつか宿題が残った。
それはそのうち 書くかもしれない。
まだ わからない。
とりあえず、昭和新山にある三松正夫記念館へは 行ってみたい。
Edited by じゅんか 2013-08-27 11:28:58
Last Modified 2013-08-27 12:30:41