苦い気持ちと 心優しい皆様へ
今回の大地震で また、忘れていたことをぽつりぽつりと思い出しています。
他のボランティア経験者の方も、多数書かれていますように、ごく普通の一般人のボランティアは 大変邪魔になることが多いですね。
しかし 1995年の私は それをあまりわかっていませんでした。
何かしなければならない、とあせってもいました。
また、目に見える成果をあげたい、という浅はかな考えもあったと思います。
私は実際のところ、ヘルプコールのあった知人宅に水とパンを届けることしかしなかったのですが、水って 正直とても重くて、途中で何度も「捨てたいなー」と思いました。
皆さんも機会があれば 水を最大限 パックパックにつめて歩いてみて下さい。
相当しんどいです。
また、あの時は後先考えずに3人で歩きましたが、ヘルメット等はしていませんでした。
落ちついて考えればとても危険でした。
被災後の町はあちこち崩れていて 屋根瓦や外壁が崩れ落ちてくるからです。
一人で行くよりかは随分マシでしたが、無謀であったことは確かです。
着いてみると、知人は喜んでくれたものの、重たい水を全部受け取ろうとせず、「困っているひとがいるはずだから、避難所に届けてあげて欲しい」と言われました。
それで 何分の一かは また 遠い避難所まで歩いて届けました。
するとその避難所は 言い方は悪いんですけども、ヒマな学生ボランティアがたむろしている場所になっており、食べ物は雑然と積み上げられていました。
避難所の位置が 比較的恵まれている場所だったので もしかしたら 余っていたかもしれません。
だけど、余ったからといって それを配布する車両もないし、また、平等に配るには難しい食材の集まり方、ということだってあったかもしれません。
何しろ、本当に困っている人の元へ着くような気はしませんでした。
が、しかし 私達がそこにとどまり続けることも、また迷惑なことはわかりましたし、翌日には出勤しなければならなかったので、早々に立ち去りました。
何よりも、その雰囲気を見た時に 自分は何か大きな勘違いをしているような気がしました。
なんというか 苦い思い出です。
Edited by じゅんか 2011-03-15 23:57:10
Last Modified 2011-03-16 07:23:48