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2011-03-18自分は前線向きなのか、後方向きなのか
いや、本当に不謹慎ですみません。
前述の咲間さんは 「輜重兵」(しちょうへい)という名前の兵隊でした。
つまり、最前線の部隊に対して 後方から送られる食糧や弾薬などを補給していく係ですね。私にとって咲間さんの経験談には色々学ぶことが多いのです。
兵隊というのは 沢山いても 戦う人、衛生兵(医療)工兵など 色んな役割の人を連れて歩いたわけです。何万人も動く.....と当然食糧も 弾薬も 薬も補給しなければならないのだから輜重兵も沢山いるんですね。
まあ なんと 気の遠くなるような消費活動でしょうね!戦争とは!
旧日本軍は この輜重兵を軽視していたフシがあり、前線でハデな功績を上げることの方が良しとされていたようですが、実際のところ どのように物資を補給するか、というのは 戦略上、大変重要で、むしろそれが生命線であることもあったようです。
補給の弱さによる大きな失敗は インパール作戦などが代表的ですが、全く補給のめどがたっていないのに、10万人もの兵隊が送り込まれ、ほとんどが餓死してしまうという悲劇を生んでいます。
ガダルカナルで 飯ごうをぶら下げてなくなった方々の記録もまた、涙なしには読めません。
つまり、前線に沢山人がいるから、勝てるとか そういう問題ではないのです。
この戦いについては気が滅入る悲しい記録なので、もしも興味がある方はググってみてください。
ともかく、準備をナメてはいけないのです。
また、地味なポジションはとても大切なのです。
今回のように大きな地震があり、大きな被害があり、最前線で救助を必要としている人は沢山います。助けの必要な人も沢山いるでしょう。
しかし、あなたが最前線でどのように動くかを明確にイメージできるなら、あなたは現場に行った方がいいかもしれない。
でも あれやこれや心配になり、そのような気になれない場合、また、明確なイメージが降りて来ない人は 多分違う役割があります。
全く普通に仕事をしていることも 全く普通に子育てをしていることも 大切です。
楽しいことを考えて笑える精神状態を持つことも 尊いことです。
あなたが必要とされることをすることこそ 大事なのです。
それこそが後方支援なのだと思います。
また、災害のポジティブな面というのは ごく普通の日常を感謝できるということだと思います。
当たり前に感謝できるこころを長く持てればいいな と思っています。
Edited by じゅんか 2011-03-18 00:42:11
Last Modified 2011-03-18 07:05:49