そうじは素晴らしい
さて、私はこのごろ パートタイムでキャンプ場の掃除婦を始めた。
特に理由はなく 知り合いに頼まれたからである。
勤務時間が大変短く 徒歩で通え
場合によっては子連れであってもなんとかなりそうだし
本業が繁忙期を迎える10月半ばには キャンプ場はシーズン終了で閉鎖される。
特に断る理由がなかった。
そして 何より 私はキャンプ場を愛しており
また なんとなく 「そうじしなければならない気分」に駆られてもいた。
掃除婦なのだから 主な業務はお掃除。
野外にあるトイレと炊事場なのだけれど
野外なので、土足で出入りする場所であるし
虫はいっぱい入ってくるし
結構難関である。
頑張ってきれいにしようと思っても 制限時間内に完璧は無理である。
完璧は無理なんだけど、とにかく 真剣にやりたくなる。
私の勤務は週に2回なのだけど、私にしては 結構頑張っているような気がする。
何しろ私は 掃除が得意ではない。
私の掃除に不満な夫は 私が掃除したあと、
さらにもう一度掃除をするくらいである。
自宅兼職場というのは すぐに散らかるものでもある。
しかし 散らかっていると 仕事はしづらい。
こまめに片付けないと 次にかかれない。
また、お客様のことを思えば できるかぎりホコリが入らないようにしておかなければならないから 我が家の掃除機かけは 毎日6回ずつくらいにはなるだろう。
しかし 掃除を頑張るというのは面白い。
掃除が嫌いな私が言うのだから間違いはない。
始める前はおっくうだ。
やってもやってもキリがない。
何か磨けば 磨き残しが気になるし、
一カ所をきれいにすると その他がものすごく汚く見える。
その日 その日の精一杯をして終わる。
たいていは その日その日の 「ちょっとしたヘビーな課題」がある。
でも すごくいい。
先日も JR洞爺駅のトイレを利用した。
きれいだった。
掃除婦の方が掃除しているところをじっと観察していた。
本当に丹念に床のタイルをタワシてこすっておられた。
このような方々の努力のもとに、きれいなトイレは維持されているのだった。
もうすこし がんばりたい、とおもった。
掃除婦のパートを始めてから
家の掃除も頑張るようになった。
ひとまず玄関はかならず磨くように。
時間があれば 風除室のガラスを磨き 天井を磨き 壁板を磨く。
これまで ここまでの掃除はしていなかった。
しかしいい。
何かがいい。
トイレ掃除や 玄関掃除をすると運がよくなる、という説がある。
多分本当だと思う。
ふとわかった 掃除をするということは「イヤなことを後回しにしない」という習慣づけになる。
気のせいかもしれないが 掃除に力を入れ始めてから 本業の業務が忙しい。
忙しくなっても 心が落ちついているのは 恐らく掃除のお陰だと思う。
掃除はいつになっても完璧にできない。
でも その時の精一杯をすると 次の課題が浮かび上がって見える気がする。
そんな気がした。
気のせいかな。
Edited by じゅんか 2013-09-21 16:43:24
Last Modified 2013-09-21 23:44:57