瀧不動尊 お山駈け
さて、 壮瞥町滝の町にある「おふどうさん」のお祭りです。

このお祭りは 壮瞥神社のお祭りほどの規模ではなく
「稚児行列」や「御神輿」などもあるものの
かつて住んでいた滝の町の公営住宅の住民は 特に役割を担うことがありませんでした。
そんなわけで 夜半に行われる「カラオケ大会」の様子を何度か見たことがある程度で お祭りらしい部分は全く知らないままでした。
ところが ふと祭礼のはり紙を見ると 18時から「お山駈け」と書いてあります。
その下には小さく 「たいまつを持って三十六童子めぐり」と書いてもあるのです。
三十六童子!
今年3度も登った智剣山。それは見てみたいと思いました。
ところでこの日、我が家は大変多忙で これに気づいたのは午後5時だったのですが
あわてて早いごはんを食べて 6時前に「おふどうさん」の前に着きました。
このお不動さんは 壮瞥滝の近くにありますが 今では住職がおられず、こうした祭礼の際には壮栄寺のご住職が様々を行っておられるようです。
当地方の現在、18時といえばもう真っ暗です。
三十六童子と お不動さんの間にある空き地に 結界が張られています。
梵字の書かれた法被を着た方が、ろうそくを準備しておられます。
現在はたいまつではなく ろうそくです。

(夜中で、写真はぶれてよくわかりませんが)
でも ろうそくをそのまま持つと 風で消えてしまうので、
「焼酎」などの空きペットボトルと木で作った 持ち手つきの風よけの中に ろうそくを立ててくれるのです。
これを持って出発。
突然の参加は邪魔になるのでは...と危惧していましたが 全然大丈夫でした。
お山駈けに同行する人は大して多くはありませんでした。
ご住職が腰を痛めておられるらしく 歩みはゆっくりです。
登り途中
壮瞥梅公園到着(山頂)
下山途中
お不動さんの前で 般若心経を唱えたり、
「南無三十六童子」「さんげさんげ(漢字不明) 六根清浄」
などのかけ声をかけつつ 山をめぐります。
ご住職よりも先に 法被姿の方が先導しており、三十六童子の前にろうそくを灯して回っておられます。ようすけは この人について 一番先頭をあるきました。
行って良かったです。お山から下りて さわやかな気分で家へ帰りました。
お山駈けの間 ずっと感じていたことは
この行事は 私にとっての「アドベントガーデン」だということでした。
らせんの道をりんごろうそくを持って歩き、中央に置かれた大きなろうそくをめざして歩くのが「アドベントガーデン」なのですが
つづら折りの道をくねくねと歩いていると同じような気分になるのです。
すごく近くに誰かがいるのに、同じ場所にいるのではない。
見えるのは 自分の足もとと、遠くのろうそくの光。
違うのは ライアーの音ではなくて 錫杖の音が響くことくらいです。
シュタイナー学校を目指して北海道に来て9年。
実際には私は いずみの学校にも ひびきの村にも関わらずに生きている。
シュタイナー学校所属でなくても参加できるアドベントガーデンもある。
けれども 私は移住初年度以降 アドベントガーデンには参加していない。
あこがれを持ちつつも そこは私の行くべき場所ではない気がした。
でも 大丈夫だった。
わたしは アドベントガーデンに再会できた。
いま ここで。
※「さんげ さんげ 六根清浄」は「懺悔 懺悔 六根清浄」で 山岳修験道のかけ声であるらしい。私はそのような知識に明るくないので、ググって少し補足してみた。
Edited by じゅんか 2013-09-28 08:51:25
Last Modified 2013-10-05 20:00:08