完璧じゃない自分を愛す(1)
マナーについて書いていて ふっと思い出したことがあります。
マナーって守れれば随分良いと思うのだけど、
もしも、マナーを守らなければならない!ということに意識を傾けすぎると ぎすぎすすることもあろうかと思います。
話はそれるのだけれど、私は昔々茶道を習っていました。
小学生だったから 記憶は曖昧なのだけど、覚えていることが一つあります。
亭主(お茶席の主催者)がお茶をたてます。
そのお点前をいただくときに、席順があります。
一番上座に座っている人を「正客(しょうきゃく)」といいます。
いわゆるメインゲストを指しますが、この人の役目は大変重要で、それ以外のお客さん(次客)とは全く違う扱いです。お点前をいただき、器を愛で、しつらえてあるお道具や 掛け軸などについてあれこれ亭主とお話したり、とお茶席の話題をリードするのです。
この正客は たいてい充分な教養のある方がされる場合が多いのですが、不特定多数の出入りするお茶席などでは その限りではない場合があります。
話題をリードする役割は次客以下にはありませんが、お点前をいただく手順だけは同じです。
しかし ここで一つポイントがあります。
次客以下は 正客のマネをしなければなりません。
茶道というのは大変細かい決まりがあるので、普通は とんでもない飲み方をする人はいないものですが、もしも正客がそのルールに則ることなく、おかしなことをしたら 次客は正式なルールではなく、正客のマネをしなければなりません。
お稽古だけでは もしかしたら習わないことかもしれません。もしかしたら 記憶違いかもしれません。でも、面白いなあと思います。
Edited by じゅんか 2011-01-22 23:18:58
Last Modified 2021-06-29 11:57:00