「片付ける」について随想(3)
さて、 私はこの地域の出身ではないのに、変なものなのだけれど
「壮瞥町、やるなあ」とこっそり思っている。
壮瞥は町の規模は小さいのだけれど、色んな施設をムダにしないさまざまな工夫がされている、と私は思う。
廃校になった小学校のうち、「蟠渓小学校」の施設は
温泉旅館「湯人家」の施設となって 今でも合宿利用ができる。
同じく「立香小学校」も合宿や研修のための施設「立香ふれあいセンター」となって、利用することができる。
「仲洞爺小/中学校」の跡地は 病院所有となり、敷地内のグランドや遊具は 私達地域住民も利用できるものとなっている。
数年前に 「滝の町保育所」が移転となった。残った施設は 「壮瞥町地域活動支援センター・ノンノ」が借り上げて 利用している。
さらに昔々の「滝の町保育所」は保育所利用ができなくなった後、老人のための何かの施設として利用され、それも無理になると倉庫として使われ
それも無理になると 更地に変わった。
役場移転の際には 「古い役場の備品で新役場で使わないもの」は欲しい人にあげます。取りに来てください」というような告知があった。
私も見物に行った。
見ている間に 人々がめいめいの目当ての品物を持って帰った。
なるほどこれは 後片付けがラクだな、と妙に感心した。
その後 旧役場はきれいに解体され、夏にちょっとしたイベントを行ったり
冬にそりすべり場になったりした。
古い児童館は 剣道やエアロビなどの教室に利用され
古い消防署は図書室の第二分室とスクールバス置き場に
壮瞥中学校にあるプールは 幼児用プールも併設されており、
学校のある時間帯は 小学生/中学生/保育所児童が利用し
放課後の時間帯には一般開放で小学生や幼児も利用し
夜間は主に大人が利用する。
今のところ 利用料は無料である。
もしもメンテナンスが必要な時期が来たら
(というか すでにだいぶ 老朽化しているので、そろそろメンテの時期かも)
この一カ所を立て直すだけで 保育所/小学校/中学校/一般までのプール施設を全部メンテできるのと同義なわけで ムダがない。
もっともこれは 人口が少ない町ならではかもしれない。
壮瞥小学校の横には「こどもセンター」がある。
現在の保育所と 学童保育が行われる児童館が併設されているわけだけれども
やはりこの施設の中で「キッズスポーツ教室」やこどもの「書道教室」「生け花教室」などが行われる。
大したことじゃないと思うかもしれないがそうではない。
田舎なので 習い事と送迎の負担はセットなのだから 近くでまとまってくれるのはとても助かる。
スクールバスは小中学生を運ぶだけに使うのではない。
空いていれば 「老人会の送迎」に使われ 「町民あるけあるけ運動」に使われ
「町民スポーツ教室」の送迎に使われ
行事のたびに すごく役立っているのを見ると ほー!と思うのです。
何年か前、古すぎて ダメになった公営住宅が 解体されて駐車場になった。
こういうの、案外貴重なことですよ。
広い広い北海道、もう使いようがない廃屋同然の公営住宅や教員住宅が
そのまんま野ざらしになっていることって よくあります。
そんなのが かたまっていると それだけで ゴーストタウンみたいですものね。
ダラダラと書いてしまったけれども、なんというのかな
「持っているものをちゃんと見ていて」「片付けて暮らしている」ように感じているんですよ。
そういうのって 当たり前なようで当たり前ではない気がします。
こういう 地域自慢みたいなことって 案外照れくさくて言えないのですが
なんか書いてすっきりしました。
どうもみなさま あいすみません。
Edited by じゅんか 2013-06-20 22:27:22
Last Modified 2013-06-26 11:07:17