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2014-04-23
スゴい人、バンザイ(2)

気になったので 篠原さんの活躍について書かれた「空飛ぶ山岳救助隊」も読んだ。

ところで 私はこの本を読むまで良く知らなかったのだけれども ヘリコプターによる山岳救助は 大変難しく、危険なものであるらしい。
そもそも高度が上がれば上がるほど ヘリコプターの操縦は難しく 山には ヘリコプターのローターに当たりそうなものが沢山あり、風向きは突然変わり、救助の際に必要な「ホバリング」はものすごく難しい技術.....とまあ 困難満載である。

また ヘリコプターの内部がくもってしまうため 冬場の捜索時ですら暖房を入れることも出来ず 何時間も冬季に捜索する場合は凍えながら捜索しなくてはならない。飛ぶための整備作業がハンパない.....とかホントに 全然お手軽なものではないらしい。

この方が活躍されているころは警察のヘリ、消防のヘリが山岳救助に全く不向きな性能だったらしく それもあって この方の活躍はものすごいものだったようだ。
そして 助けてもらった人は皆 この篠原さんに「よく頑張った!」と言って助けてもらっている。


...がしかしこの方は2002年に亡くなられた。
すると この方のおられた航空会社は レスキューをやめた。
そして おそらく民間の航空会社による山岳救助活動はなくなった。

現在は多分 警察の山岳遭難救助隊が 主に遭難救助活動をしていると思う。
ついでにレスキュー最前線 長野県警察山岳遭難救助隊」「も読んだ。


見えないところで 大変な仕事をこなしている人がいる。
救助活動そのものも 危険を伴う重労働だけれども
それだけでなく 救助要請が出れば 非番であろうと 家族とのレジャーの時間であろうと出動しなければならない激職らしい。

本当に気軽な気持ちで登山し 気軽な気持ちで「救助して下さい」と携帯コールする人もいるらしいが もしもそれが本当なら 大変かわいそうだ。
その一言で 何十人かの人がフル装備で動くのだから。

救助隊の皆さんは 黙ってキツい仕事をしている。
本当に すごいことだと思う。

さて、篠原さんの生涯とその後をふりかえり、
これだけの義侠心と熱意と実力を持つ人が亡くなられたのは 本当に残念なことだと思うけれども 同じような人が現れないのもまた自然だろうと思う。
こういう カリスマっぽい 突出した人がいない中 残された者はどう生きるのか、が現代の課題なのではないかと思い始めました。


だって普通の人は 彼のようには生きられないと思うもの。



Edited by じゅんか 2014-04-23 09:52:54
Last Modified 2014-04-23 16:55:40





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