小学校のしくみが 今頃わかる(2)
とりあえず 教育委員会の方から相談があったとき
わたしは 「カンジは 他の子どもと一緒に教えるのは難しいから 特別支援学級に入れましょう」という提案だと思ったのですね。
去年までの壮瞥小学校の特別支援学級には 「誰から見てもわかる(外見で判断できる) 障がいのある子」はいませんでした。私が子どもの頃だったら全員健常児クラスにいただろうと思われる子どもたちです。本人とその周囲の人にしか その子の「困り感」はわからないんじゃないかと思います。
だから ウチの子は 「まっすぐ 特別支援学級」かと そう思ったんですが、そうではないのです。
壮瞥小学校の場合、教員の都合、学校の都合で 子どものクラスが決まるのではない、と職員の方はおっしゃるのです。
子どもが勉強についていけなくて困っているなら 特別支援学級に行って「こくご」と「さんすう」などをゆっくり勉強し、「図工」や「音楽」「生活」「体育」などは 健常児クラスの子どもと一緒に過ごします。
勉強はできるのだけど、集団生活そのものが難しい場合もあります。
その際にも 普通クラスには入らないことがあります。
子どもが何に困っているかでサポートの方法が変わるらしい、ということがわかりましたが
私にはカンジが何で困るかが予想できませんでした。
発達障がいを専門とする町外の専門家の方が面接をしてくださったりもしたのですが これも私にはよくわかりませんでした。
6歳のこどもに向かって「けんきゅうはなんですか?」などと沢山の質問をして 該当する絵を選んで行くテストでした。
これらの結果を分析して行くようでしたが この質問にすらすら答えられる6歳児がいたら そっちの方が不思議なような調査...
でも専門的には何かあるのかも。
誰も満点をとれるはずのないテストだから、特性が分けやすいのかもしれませんね。
親である私自身にも聞き取り調査がありました。
しかしコレも 何歳の子どもが対象なのかわからない調査シートですから 結果はおそらく漠然としたものだったんじゃないでしょうか....。
アンケートにそのまま答えることそのものよりも アンケートに答える中で 付随的に現れる雑談の方が重要なのかもしれないな、と思うものでした。確かにその意味では有効でした。
普段無意識に感じていることを 一つ一つ意識化しないと 他人に伝えることはできません。
そういえば カンジは2歳の時に一言も話さなかったので、二歳児検診の時に、「発達障がいの可能性があるから、とアドバイスされ 色々と注意を受けたことがあります。
2歳児検診の際のこの診断には 正直ものすごい反発を感じました。
カンジは一言も話さなかったけど こちらの言っていることは明らかにわかっていて コミュニケーションをとることができましたし、ようすけだって2歳の頃はほとんどしゃべりませんでした。カンジはその後 どんどんしゃべるようになり、わたしはとても安心しました。
そんなわけで わたしは専門家のセンセイ方を少し疑ってしまう所があるのです。
しかし疑ってもどうしようもない、とも思いました。
カンジの日常を知っている人は 確かに家族しかいないのです。
ですから どんな診断がされようと おまかせすることにしました。
特別支援学級に行ったら ゆっくりしたカンジでもまず大丈夫だろうし、
普通クラスに行っても なんとかなるような気もしました。
きっかけはともかく 本人が楽しく学校へ行ければいい、そのように思ったのです。
長くなるので続きます。
Edited by じゅんか 2015-04-30 10:12:23
Last Modified 2015-05-01 20:18:26