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2012-10-20
ラプンツェル夫人は誰にも呼ばれない

じゅんぺーちゃん いつも 素敵なインスピレーションをありがとう!


私は姉が買ってくる「ガロ」をこっそり読むのが大好きでした。
当時の大型書店でも めったに売ってなかった 「青林堂のガロ」。
濃いマンガが好きでありやした。
うん、わたしは変態です。




さて、このごろよく やまだ紫の「しんきらり」というマンガを思い出します。
すごいいいです。
機会があったら ぜひご一読をおすすめします。

18歳くらいの時に ちくま文庫版を買って持っていたけど、紛失して 今は手もとにありません。

でも 細かいフレーズがいちいち秀逸で 断片的にではあるけれども、結構記憶に残っています。


このマンガの主人公は団地に住む主婦で、マンガはその日常を淡々と描いています。
でも、いいんです。
すごい いいんです。

多分モデルは 作者自身と思われるのですが
すっきりと シンプルで でも辛辣です。
同時に詩的でもあります。


同じ団地の主婦と話しているうちに 主人公は思います。

主婦は 団地という高い塔で 王子さまがやってくるのを待っている。
「ラプンツエル、ラプンツェル、お前の髪をたらしておくれ」と言われるのを待っている。

でも ラプンツェル夫人は 誰にも呼ばれない


.......

そうだな と思います。
おひめさまになりたい、という夢は 私達中年の主婦にとっては非現実的な夢なのです。
誰かに自分を満たしてもらうことは 多分できないのです。


他人の要望をかなえることばかりに気をとられると
何かを見失うときだってあるように思います。

自分が何に飢えているか、
自分が何を感じた時に満ち足りているか

それを見つけるのは 自分自身なんだな と思います。



Edited by じゅんか 2012-10-20 09:28:53
Last Modified 2012-10-20 10:40:11





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