思春期の思い(5)
...
そんなわけで 遠くの問題を考える気力が失せました。
タイから帰ってきて まもなく部長の役職は次の人に代わってもらい
私の思いを少しわかってくれた教授から紹介されて 過疎の村への稲刈りツアーをしてみたり.....。
しかし 日本の農村の現状を心配するなら この村にヨメに来る気はあるのか!と問われたりすると その頃はそんな気にはなれませんでした。
それは今もそうなんだけれども 私は「地域を離れたことのない男性」がちょっとニガテなのです。それは 例えば中高の時の友達、とかでもそうなんです。
余談ですが、今田舎暮らしをしつつも 大変気楽なのは この地域の住民は半数以上が成人してからの移民で、生粋の地域育ちの人の方が少ないからかもしれません。
もやもやしつつ 時は過ぎて 就職して 20歳の時のこの疑問は忘れていたのかもしれません。
でも、7年後 ほぼ偶然に結婚した夫に連れられて行った赤峰さんの百姓塾で 自給に対する想いが再燃します。
そういえば 私が自然農法の福岡正信さんのお名前を初めて聞いたのは 20歳のとき。このツアーで出会ったラムカムヘン大学の学生からでした。
輸出産業にするために、大量の農薬と化学肥料を導入して 多くのタイの土地がやせてしまったのです。その対策に注目されていたのが 福岡正信であり、「わら一本の革命」でした。農学部の学生は皆この本を読んでいる...とまで言われました。
その時は何も分からず.....結果的に夫と結婚してから著書を読むことになりました。
夫も同様に 貨幣経済に極力依存しない生き方を模索していて
自給生活にも憧れていて....
私達夫婦にロマンチックはないけれど、人生の目標が 一致しています。
これは大変ラッキーなことです。
シュタイナーの「人生の7年周期」の考え方っていうのがあります。
それで 「14歳から21歳の7年に 社会に対して感じた不満は 一生の自分のテーマになる」というような解釈があったように思います。
そうだな そうだな そうなんだな と思います。
長い長い 余談でした。
ちなみに 私の所属したナントカ委員会は あっと言う間に廃部になったようで
なんだか 夢みたいな 幻みたいな
本当にあったことなのかどうか 分からなくなる時もあります。
まあいいや 夢でも。
明日は 友達のおうちの稲刈りに行くよ。
20年前から始まったチャレンジは 今でもお手伝い止まりだ。
でも 今年のお味噌用大豆は 完全自給できそうよ!
to be continued.
それにしても 「世は全て事もなし」と思っている私と「この世は不条理だ」と思っている私、不思議なことにはどちらも私である。
そしてそれはまだ 消化しきれていない。
Edited by じゅんか 2012-09-16 23:01:17
Last Modified 2012-09-17 08:27:39
コメント
若いのに色々考えて、立派な思春期を過ごされましたね。
旦那様と人生の目標が一致している事は本当に素晴らしい!
世の中の不条理について考えると切りがなくドン詰まりになりますね。
これだけ不条理な世の中でのうのうと幸せに暮らせている自分は本当にラッキーであると思います。
思春期の思考、嗜好はやはり人生の根っこになるほど深く深く根付いていると私も思います。
我が子はどんな思春期を迎えるかな。
まだまだ先の話ですが、今から楽しみです。
旦那様と人生の目標が一致している事は本当に素晴らしい!
世の中の不条理について考えると切りがなくドン詰まりになりますね。
これだけ不条理な世の中でのうのうと幸せに暮らせている自分は本当にラッキーであると思います。
思春期の思考、嗜好はやはり人生の根っこになるほど深く深く根付いていると私も思います。
我が子はどんな思春期を迎えるかな。
まだまだ先の話ですが、今から楽しみです。
投稿者:ともこ|2012-09-19 12:58:30
ともこさま
.....いや 本当に この世の悲惨について考えると 鬱ですよ。
学生の時考えたことって 本当に色々あって
でも、自分はいわば 国や一家を支える立場になったことはない 上っ面だけで何か考えているのだろうかと何度も考えましたね。
本当に色んな立場で色んなことを考えている人と一緒に過ごせましたし 本や情報ばかりでない体験もできたので、恵まれていたと思います。
まあでも、それは偉いとか なんとかではなくて
「調べること 知ること 行動すること」が好きだっただけだとも言えますね。
いや 世の中には沢山人がいますけど、沢山の人の数だけ胸を熱くした日々があると思うのです。
そして、41歳になって思うことは、もちろん青春はほんの短い間に終わってしまうんだけど、いわばその「つづき」は 老後になっても終わらないのじゃないか、むしろ花咲くんじゃないかと思うのです。
娘さんの思春期も 楽しみですね。
でも、わたしは ともこさんの10年後も もっと楽しみです。
.....いや 本当に この世の悲惨について考えると 鬱ですよ。
学生の時考えたことって 本当に色々あって
でも、自分はいわば 国や一家を支える立場になったことはない 上っ面だけで何か考えているのだろうかと何度も考えましたね。
本当に色んな立場で色んなことを考えている人と一緒に過ごせましたし 本や情報ばかりでない体験もできたので、恵まれていたと思います。
まあでも、それは偉いとか なんとかではなくて
「調べること 知ること 行動すること」が好きだっただけだとも言えますね。
いや 世の中には沢山人がいますけど、沢山の人の数だけ胸を熱くした日々があると思うのです。
そして、41歳になって思うことは、もちろん青春はほんの短い間に終わってしまうんだけど、いわばその「つづき」は 老後になっても終わらないのじゃないか、むしろ花咲くんじゃないかと思うのです。
娘さんの思春期も 楽しみですね。
でも、わたしは ともこさんの10年後も もっと楽しみです。
投稿者:junka|2012-09-19 15:43:32