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2013-12-09
父から電話がくる
コメント(2)

さて、私の生家において、家族関係は ウェットなんだかドライなんだか さっぱりわからない。
そして そんなことわからなくっても全然かまわない。

さて、時々父から電話が入ります。

今日は「こんな木を買った......。」とゆーよーな 仕入れの喜びの電話です。

今回の仕入れはクスノキとクルミ。

父がずーっと迷っていたのは クルミです。
クルミって なかなか良いお値段なんですよ。

ここは北海道ですから たとえば 道をふらふら歩いているだけで 沢山のクルミの木を見ます。

樹木というのは沢山生えているようでいて さて、と使い道を考えるとなかなか難しいものです。生えているもののうち、切っていいものはもともと少ないですしね。

製材して 皮をむいて「ひきみち」(材を製材したときに、減る部分)を換算すると たとえば板にするなら 最低これくらいの太さがいる、とかあるわけです。

ごく普通に考えるなら 太さ1尺2尺はないと 何をするにもなかなかツライものですが さて、もと(根元の部分)が大きかったととしても、末(細い方)がヒョロヒョロなら使い道はぐっと狭まってしまいます。

一方で 絶対太くならない木、というのがあります。
「エンジュ」なんかがそのたぐいですけれども これなんか 樹齢100年を越えたところで 径は20センチくらいにしかならない木なのです。

じゃあ使い道はないのじゃないかと言うとそうでもありません。
目が細かいエンジュは 細く見えても価値がわかる人にはわかります。
ですから工芸品用に ずっと探している人がやっぱりいるわけです。

父の材木店は 大工さんだけがくる店ではないので、父としては色んな品揃えがしたいのです。
また、お客さんの方でもよくわかっていて 
「前にもらった あの木はよかった...ああいうのがあったらぜひ探しておいて欲しい」というような要望も来ます。

クルミ...クルミも建材などには使いません。
工芸品....たまに机の天板などに使う人もいるかな。
でも それはとても大きな材がある時にできる贅沢ですね。

ともあれ、原木で買ったのだから 今頃父はわくわくしているでしょう。

原木を買ったら 次にはどう製材するか、という工程があります。
父親の店は小売りですから 原木のまま販売はしません。

皮付きのままの原木を見て 中身の木目を想像します。
どこにどのような木目が出るかを想像します。
材を使い始めたときに どう反って行くかも見極めます。
これは 例えば木をわかっていない人がやると大失敗します。
皮付きの原木の中の木目がどうなっているかは 全く見えないからです。
ヒントは「木口」(こぐち/木の切り口)だけ それだけで判断しなければなりません。

でも 父にはわかります。

確かに父親は変人ですが 木については確かに天才です。

次に使い道を想像して どのように製材するかを決めると
賃挽きをしてくれる製材所に頼みます。



多分 製材が終わって お店に運んできたら
父はまた、どう並べるか考えるでしょう。
値札も無い。
商品名も一切無い。
多種多様の材が並ぶ倉庫は 父親にとってのすばらしいステージです。
どう並べるか、どうお客様にお見せするかは 父にとってのショータイムです。
ですから すべてが楽しみです。

そうこうしているうちに 玄関のベルが鳴るでしょう。
「クルミ、ないやろか。あったらええなあー」みたいな人が来ます。絶対。

参照*店主コラム/材木屋のショウタイム  2009年の8月から。



コメント(2)

Edited by じゅんか 2013-12-09 11:55:06
Last Modified 2013-12-09 22:31:07


コメント


いいですねいいですねー♪専門家、職人。
丁寧さと喜び。 こういう所で 人間っていいなーと思います。

投稿者:じゅんぺーちゃん|2013-12-11 00:02:27


じゅんぺーちゃん

そうだよね。
わたしは基本、職人の世界が割と好きです。
世の中の多くの人が プロフェッショナルな仕事をしてくれていてこそ 当たり前だと思っている平和な世界があると思います。

投稿者:junka|2013-12-11 06:30:15




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