聖なる十二夜 第2日目 (1)
何をしたか だいぶ忘れた。
ああ、本当に わすれた。
そうだ。
問い合わせがいくつかあった。
今年は 業務そのもののへの苦情がなかった。
しかし お客様の手元で破損したものを修理できないかという依頼が2件。
うち 1件は うちで買ってもらったお客様でもない。
珍しいケース。
ともにメーカーに連絡をとり 解決法を考える。
そして この日、親子オイリュトミー 年内最後の日。
お弁当がいる。
ようすけは 学校で行われている「サポート学習」という行事で学校へ。
強制ではないのだけれど、スクールバスは出るし、用事がないかぎり ほとんど全員の児童が参加するので、ようすけも。
この日はいろいろとばたばたした。
朝のうちにカンジとそりあそびをした。
そりを持ってあるいていると ○○ちゃんが「ねえ サンタさん 何をくれた?私はね....」
と少し立ち話。
土手でそりあそびをしていると
今まで空き家だった大きい家に新しい住人が来ており、立ち話をした。
やさしそうな人だ。ほっとする。
しかし 今日は忙しいので そりあそびは早々に切り上げて自宅へ
電話注文もあった。
年内に届けて欲しいらしい。
そんなわけで 親子オイリュトミーへ行くついでに発送する。
親子オイリュトミーに行くと はじめての「通信」ができていた。
参加者は少なめ。
年末なので、帰省する人も多いのだ。
しかし 今日のオイリュトミーはよかった。
内容的には 前回と同じ内容かもしれない。
(季節ごとに内容は変わるけれども、何度かは同じ内容が繰り返されるし、こどもたちも それで安心している様子)
前回と全く同じ内容なのだけれども みんなにイメージが伝わっている感じ。
きのぼりする子どもになりきり
こびとのくつやになりきってうごいた。
楽しかった。
みんなでお弁当を食べた後、カンジとお友達は体育館で遊び始めたのだけれど、
ささいなことでカンジが泣いた。
この組み合わせは仲が良いようにも見えるのだけれど、よくトラブルが起こる組み合わせなので、案外このようなことが多い。
早めに遊びを切り上げる。
とある人と「アトピー性皮膚炎の理解とアントロポゾフィー医療入門」の話をする。妙に盛り上がる。
ついでに発達障害の話でも盛り上がる。
私はかねがね感じているのだけれど、わたしも 旦那も やや発達障害に近くて ある部分では ものすごく出来ることがあるのだけれど、「努力してもさっぱり出来ない」ことがある。
また 他の人には何でもないことが 大変な苦痛を伴う時がある。
わかりやすく言うと 旦那はプログラム言語のコードを書くのは難なくできるし、数学的なことは かなり出来る方だと思う。がしかし、漢字は読めない。
何度教えても 「倶知安(くっちゃん)」(←わりと近い町)は「ぐちあん」としか読まないし 「お腹がいたい」という言葉は「おはらがいたい」と発音してしまう。
悪気は無いし、努力していない訳でもない。
教えられていない訳でもない。
多分 一度覚えたものを「上書きして覚え直す」ことが難しいんだと思うが よくわからない。
なぜなら 他の実際的なできごと...価格の変更や 業務上のやりとりは こと細かに記憶しており、むしろ記憶力は良いからである。
記憶力は良いが 漢字は読めない。それだけなのである。
漢字以外の例で行くと 予定していたことがらが 変更になると ものすごく落胆する。
うれしいことだろうが 悲しいことだろうが 「予定が変更になる」時の動揺ぶりには 私は未だに驚くばかりである。
でも これは多分治るものではないし 彼の特性なのだと思う。
こうやって 人のことは冷静に眺められるけれど、私は私でちょっと困ったちゃんである。
漢字は読めるけれども 冷静な判断が出来ない。
人とのコミュニケーションが苦手で 空気を読まない。
同時に進行するものごとを見届けることができない。
同時に何かをこなせない、というのは 例えば飲食店勤務とかでは かなりキツい。
来店したお客様にお水を出し、後ろを振り返ってお会計のところへ走り 呼ばれたらオーダーを取って 出来上がった品物を順次 お出しする....といった ごく普通のウェイトレス業務をしていると 何をどうしていいか 全くわからなくなる。
うまくやりたいのは山々だけれども、優先順位を判断することができずに現場を混乱させてしまう。同じようなことは 事務職であっても発生する。
また 全くできないことの一つに 「人間関係のやりとり」がある。
関わる人間が増えるほど、わたしは一体何をしていいのかわからなくなる。
何もしなくてもいいのかもしれないけれど、そこがよくわからない。
そんなわけで 私はもうあきらめている。
「わたしはいくつもの役割を同時にこなすことはできない」
主婦をしながら 在宅業務をする...これが限界で、多分それ以上の役割は積極的に負わない方が良いような気がして来たのである。
ともあれ、人にはそれぞれ特性がある。
その特性を変えることは簡単ではないから その特性にあわせた生活をするほかない気がする。
ああ、長くなった。余談なのに。
Edited by じゅんか 2013-12-28 09:12:41
Last Modified 2013-12-29 01:24:04