憂鬱な時には夢でも語ろう(2)
さて、そんな私も就職活動の時期を迎えた。
私の同期生は 皆優秀で かなりな大企業に行った人が多い。
しかし私は ....なんかそんなガラじゃない気がしたし、実際に受かりもしなかった。
当時はまだバブルの残り香があったし、商学部の女子学生は 最低30社は受験して そこそこ良いところに行っていた。
色々会社訪問だけはした。
行きたいなーと思ったところは 古き良き町並みの まちおこし専門の都市計画の会社だったのだけど、落ちた。社長さんからの長い手紙を受け取ったけれども、私の緻密さにかけたところが、不採用の理由だけれど、今後も頑張るように、という主旨の書かれた 長い手紙だった。
とても忙しい方だったので、感激した。
しかし不採用。
このころ 「書く系の仕事」にうっすらアコガレを持っていた。
優秀な先輩達は新聞記者になったり、編集プロダクションで働いたりしていた...が その頃には 私は自分の凡庸さをはっきりわかっていた。
新聞社や出版社に就職してる人って やっぱりすごい教養のある人が多くて 私は彼らが何をしゃべっているのか 理解できないことが多かった。
ダメ元でそれ系の会社を受けたけど、不合格。
とにかく 就職はしないと!と思っていたから流通系(つまりスーパーですな)の内定はもらった。しかし なんかこーしっくりこない。
そんな時に またまた 友達から声がかかった。
「編集の出来る子を探してる」
ほっほー。
それは零細企業で 見た目にもダサダサそのものの会社だったのだけど.....大きい会社に行って 何をするかわからない仕事をするよりか、「編集」の仕事ができる方がいいかもな...と軽い気持ちで入社してしまった。
また、まともな採用試験もなかったのだった。
Edited by じゅんか 2011-02-19 00:36:04
Last Modified 2011-02-19 00:49:17