初心を思い出す2014(3)
そう、そうですね。
私は2004年に北海道に来たのだから もう10年になりますね。
その頃の私は シュタイナー教育にもあこがれを持っていたけれど、「社会三層構造」にも興味を持っていました。
何しろ子どもの頃の愛読書は「イワンの馬鹿」 大学生の時にあこがれたのは原始共産制ですからね。北海道に来たのも 「共同体」があり「社会三層構造」を実践しようとしている!というパンフを見たからでした。
だけどまあ 来てみてわかったことは 当時の村は 社会三層構造どころか 採算のとれる運営をしている部門は一つもなかったと思います。
零細小売り商店の娘である私はすぐに「ダメだ。こんなのじゃ 大赤字だ」と思いました。
多くの人がボランティアで働いている のに、そう確信したのはなぜでしょう。
もう時効だろうと思うし 知っている人は知っていると思うのだけど 現在私が通販部門を請け負っている店は 以前共同体内の店舗として誕生しました。
本来は 共同体自体の収入源となるよう創設されてものだと思われます。
しかし考えても見ましょう。
普通の店は ごく普通に「利益を出そう」と頑張って経営していても 儲かるかどうかはわかりません。商売は一生懸命やったって賭けですね。
それで 他部門のための収益が出せたのか......?
それは大変な疑問です。
実際問題 この「店部門」は以前に経営が破綻しています。
ボランティアで運営したら人件費がタダだからうまくいくか、というとそうでもありません。
誰もがタダで手伝う店舗は 責任の所在がわからない店舗なのだから。
私はボランティア運営時代の我が店を知りません。
がしかし 他部門のミーティングに何度か参加しているうちに 「ダメになっていくプロセス」が想像できました。
私が10年前に感じたことは
「理想がなんであろうと 収益が出せない店はダメだ。
つまり、担当者が食って行けない店はダメだ」と思いました。
それが私の33歳の原点です。
Edited by じゅんか 2014-03-09 17:06:42
Last Modified 2020-06-29 09:50:08