物語を感じるとき
このごろ、いくつかのお宅訪問がありました。
私は ヨソのお子さんに「アドベントカレンダー」というカレンダーを自作してプレゼントすることがあります。
内容は全部手描きで、子どもの年齢やキャラなどにあわせて一枚一枚違うものを作ります。
今日はそのお礼を言われたのですが、お礼を言いたいのは私のほうだなーと思います。
子ども一人ひとりには物語があるな、と常々感じています。
なので、カレンダーづくりを通じて、そのかけらみたいなものを表現したいな、と毎年思います。
私の思い込みなのかどうかなのかはわからないのですが、確かに何かがあるのです。
そういえば ずいぶん前に「おたんじょうびのおはなし」という絵本を作りました。(「売っているんですよ!」←宣伝です)
これは シュタイナー幼稚園のお誕生会で使われるおはなしで、とても良いおはなしです。このおはなしをしたいがために、私はシュタイナー教育趣味に走ったといっても過言ではないですし、ようすけが小さい頃の誕生日前には2週間ぶっとおしで朝晩暗唱するくらいの狂いっぷりでした。
「絵本を売ろう!」どころか「絵本を作ろう」という考えは、当初ありませんでした。
でも、とあるお子さんがいて、その子は「物語を感じさせる子」だったんです。一緒にあそんだりしているうちに、猛烈に「この子たったひとりのための絵本が作りたい」と思いました。
そして勢いあまって その子一人のためのオリジナル絵本を作ったら、それがもう、強烈に楽しくて楽しくて、連続して何冊か自作したような気がします。
でもねーーー
これがねーー
勇気がいるんです。
手作り絵本て なんか怖い贈り物じゃないですか。
なんかドン引きされるんじゃないかと すごい怖かったです。
実際には こわごわ渡したら割と喜ばれて、その後全く違う人から「絵本として売った方がいいんじゃない?」と提案され、現在に至るのですが....。
今振り返ってみれば あの子がいなかったら、あの絵本は描けてないな、と今でも思います。
アドベントカレンダーを作る作業は あの絵本作りが終わってからの習慣ですが、「ひとりひとりの物語」の連想あそびに近いかもしれません。
でも 本当に楽しいんです。毎年受け取ってくださっている皆さん、こちらこそありがとうございます。
Edited by じゅんか 2018-12-30 00:52:43
Last Modified 2018-12-30 01:00:57