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2010-04-13
実家自慢/なのに、貯金はない

こうして書いていると 我が実家、相当なお金持ちに見えるかもしれません。

大体ですね、「実家が材木屋です」なんて言うと
「ほほおー お金持ちなんですねー」などと言われます。
面倒くさいので ヘラヘラ笑っていますが....。

父、多分73歳にして 貯金ほとんどありませんね。
年金だって国民年金しかもらってませんから 微々たるものです。
何やってるんでしょうね。

いちお、弁護もしましょうね。
自営業は色々経費がかかるので まあ仕方ないこともあります。
トラックや 木材加工のための機械もありますし、
色々と費用はかかるものです。
私たちコドモにかかる費用も相当だったでしょう。
私立高校、私立短大に進んだ長姉、
私立高校、専門学校に進んだ次姉、私立4大に進んだ私。 
これは相当キツかったみたいです。ごめんなさい。
他店に比べればマシですが、やはり貸倒れもあります。
大口の貸し倒れがあった時には 子供心にも倒産するんだと思いました。

また、長らく多額の借金がありましたので その返済も大変でした。
もうすぐ払い終わるかな?それとも払い終わったのでしょうか?
とにかく 借金はもう終わるみたいなので安心ですが、貯金はないみたいです。

こどもも大きくなったし、かかる費用も減りましたから ちょっとノンキです。
「こんな時代に値段を高くしてもアカンやろ」と言っては
手もとの商品をだいぶ安く売っているみたいです。
ビックリしたお客さんが 後日菓子折りを持って来てくれる、というのもよくあります。

どっかのセールスマンがやってきたら
「ワシ、寝間着買うお金もあらへんし、そんなええもん買えませんねん」と言っては飄々と追い返しています。


しかし、父、弁護ばかりもできません。

恐妻家の父、「おかあさんが もう(木を)買うたらあかんて言うしな....」つぶやきます。

そうです。
何度も釘をさされている、ということは ほっておくと、父は未だに 良い木があるとクラクラして買ってしまうんだな!

母の牽制球もわかります。
母はこれまでの人生で父の尻拭いをして生きているので 父のブレーキ役なんですな。
父、確かに材木屋としては 面白い男だけど 困ったちゃんです。

材木屋さんの経営は 資金繰りが欠かせませんし、借金の申し込みに行かねばなりません。
そんなとき、父は必ず「ワシ、腹痛い...」と言ってトイレから出て来ません。
激怒した母が銀行へ行って頭を下げ、手続きをします。

そうです。
日常では母の方が男前なんだな。ウチは。
日常では弱気な父「おかあさんに怒られるかもしれんな。」と言い出すと もう怪しい。


「買うたか?」「うん、買うてしもた...○○」
「どのぐらい?」「トラック3台分」.....。とか言って来ます。

後ろで母が「知ってるわ!そんなことやと思てたわ!」
「お父さん死んだら、私こんなん よう売らへんで!」と怒られています。

「おかあさんの言う通りです.....」と小さくなっていますが、全然懲りていないようです。

このやりとり、何十年もやってますね。
茶番のようです。
そして、今日もお店の在庫は増え、貯金はないのでした。



Edited by じゅんか 2010-04-13 22:12:27
Last Modified 2017-03-02 22:59:59





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