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2010-04-15
実家自慢/あの事務所は美しい
コメント(4)

実家自慢続きます。
自慢嫌いの人 スルーしてね/(しつこい)


もしも関西にいて、木造建築に興味のある人がいたら
私の生家はきっと興味深い建築物だろうと思います。

これも口で説明するのは難しい。
数寄屋建築の手法を使ってはいますけど それ一色でもない。

世の中には色んな建物があります。
趣向を凝らした意匠は良いときもありますが、
一歩間違えれば嫌らしくて 悪趣味になってしまいます。

この事務所は 普通に考えて「個性の強過ぎる部材」を使っていながら
嫌らしくない....美しいんです。

子どもの頃は私もわかっていませんでしたが....
今は少し あの事務所の価値がわかります。



残念ながら 隣の暴力団事務所が建てられる時に 工事の振動で一部が破損しています。
あれから20年たった今でも 破損した壁はそのまま仮止めされています。


美しいのは 玄関=事務所部分から階段までの間なのですが....
ここだけ とある人が作ったのです。
仮に 甚五郎さんと呼びましょうね。
私が生まれた年のことです。

施工途中、完成後 沢山の人がこれを見に来ました。
一様に「どうやって作ったのかわからない」といいます。
たまさか構造を理解した人はいますが
「これを作る腕は 私にはありません」と言います。

他の誰も作れない。他の誰も直せない家なのです。



この事務所がなかったら 父の店に芸術な人々が集まることはなかったかもしれません。
花守 堀宗凡さんが我が家に来たのも、この事務所を見るためでした。
何やら雑誌のカメラマンを引き連れ、
「仰天房」と命名して 色紙を残して帰って行かれました。

私はその時 小学校3年生でした。
宗凡先生が 裏千家の家元の右腕だったこと、ごく普通に接触できる人ではなかったことを後日知りました。

数年後 電話が入り、ニューヨークからとある美術館の館長がやってきました。
父があわてて迎えに行きました。
巨漢の館長さんが父の小さいカローラにきゅうきゅうになってやってきました。
甚五郎さんの作ったこの事務所を見に来たのです。
舞い上がった父があれこれ説明してその日は終了。

後日 その館長さんが 手みやげをくれました。
なんとハイヤーの運転手が届けに来ました。
ベルギー製のフラワーベースでしたが....父が恐縮して小さい車に乗せなくても
ハイヤーで来てもらった方がよかったのかな、と思わせる出来事でした。

でもどうして、この事務所が 庶民な我が家に作られたのだろう...不思議ですね。



コメント(4)

Edited by じゅんか 2010-04-15 23:38:24
Last Modified 2017-03-02 23:05:10


コメント


凄い…。
事務所の事は以前のブログでも少し書かれていましたが、それほどまでに凄いものだとは…。
私が建築学生だった頃これを知っていたら、間違いなくすぐに京都へ行く支度をしていたと思います。

投稿者:ともこ|2010-04-16 09:50:01


ともこさま

住人が父ですので どうしても 手入れが行き届いていませんけどもね....。

投稿者:junka|2010-04-16 14:57:44


へーーー、すごい!
ますます関西に出向いた際の最優先課題になりましたよ〜〜〜。よろしく!

投稿者:ははあいす|2010-04-17 05:19:19


ははあいすさま

時間があるなら 一生に一度見るのは面白いと思います。でも 時間があるなら、で。

投稿者:じゅんか|2010-04-17 22:58:25




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