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2010-04-24
「私は何者」と悩む人
コメント(3)

ともこさんリクエスト「印象の強い人」シリーズ。


ああ、この人、なぜ出会ったのか わからない。
ある知人の家に行った。

仮に「松下さん」と呼んでおこう。
松下さんは とある大学の講師で 色んなことに興味のある人だった。
松下さんと私がなぜ知り合ったのかは思い出せない。
この人と寅ちゃんの接点はないから どこかで知り合ったんだろうけど
思い出せない。
しかしまた、松下さんにもあちこちで偶然出会った。
縁だろうか。それはわからない。

松下さん自身もアクティブで濃い人だったけど ここでは触れない。


どうやって知り合ったのかも思い出せないけど
なぜ松下さんの家に行くことになったのかも思い出せない。
ともかく 私は松下さんとその彼女の住む家を訪問した。

ほどなく ある人がやってきた。
この人は 「ヒジュラ」だった。
「ヒジュラ」....ヒンディー語で半陰陽/両性具有者をさす言葉だ。
うまく説明できないから ウィキ等でググって下さい。インドでいう「ヒジュラ」(または「ヒジュラー」)の意味はわかるでしょう。

しかし この人は 日本生まれの純日本人だった。
しゃべり始めて すぐわかったのは この人はものすごく傷ついていて 困っている、ということだった。

ゲイ、であるとか 性同一障害の人というのは たまにいる。
だけど、この人の説明によってはじめて知ったけど....生まれつきの半陰陽の人は なんと日本に一万人もいるらしい。

この人は困っていた。
生まれた時、周囲は困惑し、この人を「男」として出世届けを出した。

半陰陽は千差万別であり、画一的なものではない。
子宮と精巣の どちらがより発達しているか、などという細かい判断はしにくい。
生まれた時は 誰でも赤ちゃんだから 男性器があるかないか、が戸籍の届け出の際の決め手になる。
ところが 実際には 判断に苦しむケースも少なくない。
クリトリスとペニスは 同じものから発達してできる。
クリトリスと、ペニスの中間の形のままであったなら 医者だって困る。

この人の場合は 男性器は存在したけど 不完全だった。
しかし 男として出生届を出した以上、男子として生きねばならない。

しかし 小5になると この人は第2次性徴を迎え、おっぱいができてしまった。
水着になることが怖い、体育の時間が怖い。人目が怖い。
そう思うようになったそうだ。

その後の人生について詳しく聞いたわけではない。
色んな人がいるだろうと思う...が この人は 「自分は何者でもない」という居心地の悪さを感じている風だった。
人の目を見ることもできなかった。

多分 30代半ばだったと思う。
「僕は両性具有ということばに違和感を感じる。男でもあり、女でもある、という受け取り方ができない」

僕は 男でもない 女でもない。 自分が何者なのか わからない。

...とても苦しそうだった。
確かに同じ境遇の人を捜すのも大変だろうし、目の前にこの人が座っていても
なんともいえない感じだった。

確かに、男でもなく、女でもない人がそこにいる違和感がただよっていた。
ニューハーフの人がいても同じことを思うのかもしれないけど....
この人の場合は 自分で自分のことを肯定的に受け止めている気配を感じ取ることができなかった。

仲間を捜したい、また、ヒジュラに対する 認知度を高めたい、と言っていたけど その後どうなったんだろう...。

今頃どうしているだろう....
社会的に認知度が高まっても きっとこの人の悩みは終わらないだろうと思う。
このテの悩みは 他人がどうすることもできない。

色んな障がいがあり、色んなキャラの人がいる。
人によっては「男でもなく 女でもない」風に生まれても、
「俺ってヒジュラなんだぜイエー♪」とばかりに自分の個性として生きる方法もあるのではないかと思う。

そういう展開になっているといいな....ちょっと難しそうな人だったけど。
  
でも 幸せになって欲しいな。

ちょっとこれから痛々しい人のことを書く。
どの人にも  幸せになって欲しい。



コメント(3)

Edited by じゅんか 2010-04-24 21:41:09
Last Modified 2010-04-24 23:26:07


コメント


インドのヒジュラって、ド派手なおねいさんたちですよね。
こういう方もいるのですね。
恋をした事はなかったのでしょうか…。
苦しそうです…。

そういえば思い出しました。何冊か買ったシリーズの本、こちら両性具有がテーマの面白い本、読んでなかったな。
図書館で借りてこようと思います。
http://www.amazon.co.jp/両性具有-書物の王国-多田-智満子/dp/4336040095

投稿者:ともこ|2010-04-25 00:00:55


両性具有が面白いのではなく、小説のセレクションが面白いということです、誤解なきよう…。

投稿者:ともこ|2010-04-26 00:41:56


ともこさま

そうです。ド派手なおねいさんです。
インドのヒジュラの場合は 役割もコミュニティもあるので、少なくともアイデンティティの面で悩む必要はないんじゃないですかね?

しかしこの話もすでに10数年以上前の話です。
私も世の中をわかっていませんので、今では状況が変わっているのかしら?わかりません。

追伸のコメント、了解です。
悪意のないことは とても伝わっております。
ありがとうございます。

投稿者:じゅんか|2010-04-26 14:50:12




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