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2010-04-16
実家自慢/甚五郎さんのこと
コメント(3)

なんであの事務所を 甚五郎さんが作ってくれたのかって
実は私にもよくわかりません。

説明は何度か聞いたけど 「本当か ソレ」っていう感じです。


甚五郎さんとの出会いだけは聞いています。
とある現場で 父は「馬」を見ました。

「馬」とは 大工道具で 木を切ったり削ったりする時に使う台です。
それが すばらしく美しかったのです。


そもそも父、腕の良い人を見ると必ず声をかけるクセがあります。
....好きなんだなあ全く。


その馬の持ち主が甚五郎さんです。もちろん自作したものでした。
「この人は違う、天才だ」と思ったらしいです。

全く地味でもありえない技術というのがあります。
我が家の階段は「樫の木」で出来ていますが 樫の木は固く
ピシッと加工するのが難しい。
角がピシッと直角です。


椅子の背もたれが 木を輪切りにしたものです。
手でカンナをかけてる....。
年輪に対して垂直にカンナをかけてきれいにけずれるはずがない。
それは あり得なく難しいことなのです。
普通そういうのはペーパーをかけてごまかしてあるのです。
でも、この人は違う。

技術的に優れているだけではない。
私の生家を始め、甚五郎さんが作った建築物は非常にアーティステックかつ
不思議な構造なのですが、設計図がありません。

設計図はいつも....彼の頭の中だけにあったのです。


この時 甚五郎さん、20代の若造でした。

師匠はない...と聞いていますが 本当のところはわかりません。

だから 当時すでに孤高の人でした。

日本で師匠がない、というのは 結構大変なのです。

日本伝統工芸展とか日展とか 木工家にとって 有名な展示会はありますが、
師匠のない人、派閥に属さない人は 入選できないのです。

彼は後に 木工の作家として成功しますが、日本では全く無名です。
じゃあどこで成功したのか。
.....海外です。

彼はすでに引退して その場所にもいませんが
今でも彼の作品はどこかの美術館にあるはずです。

(尚、「甚五郎」は仮名なので、ググッても出て来ません。)



コメント(3)

Edited by じゅんか 2010-04-16 00:27:41
Last Modified 2017-03-02 23:06:50


コメント


甚五郎さん…天才、なのですね。
まったく知らなかったのですが、孤高の天才ゆえに、メジャーになることはなかったのですか…。
すごく興味があります。
ぜひ彼の建築物を見てみたいです!
何かの理由があって、実名は明かせない方なのでしょうか?

投稿者:ともこ|2010-04-16 10:04:37


そうなのですか。
日本は窮屈だったのでしょうね。
世の中には自分の知らない偉大な人が沢山いるのだなと思いました。

投稿者:ともこ|2010-04-20 09:19:58


そうですね。全く無名でも すばらしい仕事をする人というのはいますよね。どの業界でも。

いかに自分が凡人なのか、ひしひしと実感します。

投稿者:じゅんか|2010-04-20 10:25:42




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