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2010-08-02
夫の父という人(1)
コメント(2)

長いですよー。
長いのが嫌いな人はスルーして下さい。

夫の父は苦労人である。
幼少期の詳しいことはわからない。

昭和10年に第一子として生まれます。
小さい時に、お父さん(夫の祖父)が東京で酒屋をすることになり、一家で上京しました。
6歳のとき、お父さんが目の前で血を吐いて亡くなります。結核でした。
そのとき 小さい弟妹を連れ、残されたお母さんは困ります。
近所に親戚もいない。おカネもない。
戦時下で、ごく普通の人たちも食糧難です。
6歳の義父と小さい弟たちで子どもたちは3人か4人。

愛知県の夫の生家に身を寄せるも、全くの厄介者扱いとなってしまい、親戚をたらい回しにされてしまいます。
また、この頃の極貧生活が原因ですぐ下の弟は栄養失調になり失明。
親戚はこの一家をもてあまし、小さい健康な子どもは養子に出し、お母さんは適当なやもめ男と再婚させます。
再婚したら生活は楽になるかと思ったら甘い....。
養父はどうしようもないバクチ打ちで、一家はさらに困窮します。
その中で新しい弟妹も生まれ、6畳一間の部屋に6人家族が暮らしました。

日々食べるものにも事欠き、長男だった義父は 「あめ包み」の内職をして暮らします。
中学の修学旅行の代金を稼ぐために。
ようやく旅行代をためたけど 着ていく服がなく途方にくれていたら
どうやって工面したのか、お母さんが学生服を用意してくれました。
本当にびっくりしたそうです。

義父はこの学生服一枚で20歳まで暮らしました。
しかしながら この学生服は人絹でできており、洗濯したらすぐにつんつるてんです。
長袖なのに、ひじくらいの袖の長さだったらしい。
それでも無いよりはマシでした。

長くなるので続く



コメント(2)

Edited by じゅんか 2010-08-02 22:28:33
Last Modified 2010-08-02 23:37:02


コメント


戦争の最中、本当にご苦労されたのですね。
お母様も本当に…。

学生服の人絹とは、どのようなものなのでしょうか?

投稿者:ともこ|2010-08-04 00:36:53


人絹ってゆーのは布地の種類です。
化繊の一種ですね。
安いので一世を風靡しましたが、なんかすごく 縮むらしいんですよ。

投稿者:じゅんか|2010-08-04 00:46:21




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